若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

爆笑問題

1月14日に母の手術が行われた。

老人の「大腿骨頭骨折」というのはよく聞く話しだし、手術と言っても特に心配するようなものではない。
ただ、母が自分の置かれた状況を全く理解していないのが「う〜む」であった。

私は、母がボケてから、「う〜む」とうなることが多くなった。
「なんと言えばいいんでしょうか・・・」「なんともよう言いませんワ」と言わざるを得ない事態が増えた。

私はもともと、「う〜む」とうなることが多かった。
「う〜む」とうなっている私を見て、「熟慮しているのだな」とか、「考え深そうな人だな」とか思ってくれる人があったら、望外の喜びである。
単に、わけがわからんのでうなっているだけなのだ。

母の手術を担当したのは、非常に若い男女のお医者さんたちであった。
手術室の前の、寒い廊下で待っていた。
土曜日の午後で、病院には人影もなく、静まり返っていた。

どれくらい時間が経ったのか。
シンとしていた手術室から、お医者さんたちの話し声が聞こえてきた。
一段落ついたのであろうか。

と、爆笑が起きた。
正に、はじけるような大爆笑であった。

いったいこれは?

また、ボソボソ話す声が聞こえた。
そして、再び大爆笑。

大腿骨頭骨折など、たいしたことじゃないのだ。
そして、手術は極めて順調に進んでいるのだ。

何度も爆笑が起きた。
手術室で行われているのは、手術ではなくてコンパではないか。

寒い廊下で、私は、「う〜む」とうなったていた。