若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ケヴィン・フィリップス著『1775』

私の読書パターンのひとつに「学校で習ったことよりもう少しくわしく知りたい」というのがあります。 おとなになってからも本を読んでますが、記憶力全盛期にくらべて歩留まりが悪い。 で、私の知識の中心は小学校中学校高校で習ったことになる。 それよりも…

モンテーニュ『随想録』

家内が、「モンテーニュとかパスカルは・・・」というのを聞いてドキッとした。 家内は「哲女」ではありませんし我が家はふだんモンテーニュやパスカルの名前が心安げにさりげなくあたりまえに聞こえる家でもない。 それが唐突に家内の口から飛び出したので…

『私の修業時代』

ちびちび読んでた『私の修業時代』、やっと読み終わりました。 明治大正にかけて活躍したイギリスの社会学者ベアトリス・ウエブの自伝的な本です。 彼女の父親はやり手の実業家で億万長者で、美人で頭のいい彼女はロンドン社交界の花形だった。 当時のイギリ…

女工哀史

イギリスの社会学者ベアトリス・ウエッブ(1858~1943)の『私の修業時代』第2巻を読んでます。 日本で言えば明治に入ったころ、イギリスでは労働者の貧困が大きな問題になってた。 彼女のような億万長者の子供たちが関心を持って取り組んだ。 慈善活動も盛…

僧侶スパイ

熊田凡子著『日本におけるキリスト教保育思想の継承』という本を読みました。 伯母、立花富が取り上げられてたからです。 第三章が「キリスト教主義幼稚園における自由教育の発展:立花富の実践と展開」というもので、保育者、教育者としての伯母を高く評価…

政治家!

イギリスの社会学者ベアトリス・ウエッブ(1858~1943)の『私の修業時代』を読んでます。 彼女の若いころ、明治10年代20年代の日記が多数引用されてます。 貧困問題、労働問題に目覚めたころの自分が何を考えてたかを知ってほしいということです。 その英語…

ハロッズ百貨店改革案

イギリスのジャーナリスト、バーナード・レビンの本を読んでます。 2冊目です。 クセの強い人です。 読者からの手紙で「もうちょっと簡潔でわかりやすい文章が書けないのか」というのが多いそうです。 こういう人の英語を読むのは気が楽。 イギリス人でもわ…

建築家

有名な建築家に設計を頼んでひどい目にあったという話は時々目にします。 身近なところでは「なら100年会館」。 市制100周年を記念して作られた多目的ホールで、設計は磯崎新さん。 有名な方だと思います。 できてすぐコンサートがあって参加した音楽家が文…

マツァブライ

浮世離れシリーズ。 貧しいユダヤ人家庭に育ったバーナード少年の思い出話。 食事は魚がほとんどで、鮭は高いからカレイかタラが多かった。 たまにチキン、肉は年一度か二度で、そういう時には決まって家の銀の燭台かおかあさんの指輪が消えることに気づいて…

災いの目

こういう気が滅入るようなときには浮世離れした話がいい。 1928年生まれのイギリス人ジャーナリスト、バーナード・レビンの本は浮世離れした話題ばっかりです。 ユダヤ移民の貧しい家庭に生まれたバーナード少年は中学に入るまでシェイクスピアを知らなかっ…

Can you read?

イギリスのジャーナリスト、バーナード・レヴィン(1928~2004)の本を読んでます。 この人の祖父母はユダヤ人迫害を逃れて帝政ロシアからイギリスにやって来た。 祖父は英語を何とか読めるというレベルで、書くことはできなかった。 祖母はまったくだめだっ…

社交界

「社交界」にはエンがないです。 「どんな界やねん?」という感じです。 イギリスの女性社会学者ベアトリス・ウエッブの『私の修業時代』を読んでたら社交界が出てきました。 1858年生まれの彼女は億万長者の娘で15歳で社交界にデビューする。 当時の億万長…

ベアトリス・ウェッブ『私の修業時代』

イギリスの社会学者ベアトリス・ウェッブ(1858~1943)の『私の修業時代』を読み始めました。 好きなジャンルです。 自分が修行するのは嫌いだけど人が修行する話は好き。 そう言うと私がえげつない人間のようだけどちがいますよ。 「私の修業時代」を書く…

英国王夫妻のガスマスクと玉ねぎ

バーナード・レビン(1928~2004)の本を読んでます。 「イギリスで最も有名なジャーナリスト」と言われた人だそうです。 「ジャーナリストの社会的責任」については「そんなもんない!」と断言してます。 「ジャーナリストというのは住所不定の無法者である…

モールス信号

「モールス信号」はよく知ってます。 「トトト・ツーツーツー・トトト」が「SOS」だということだけ知ってる。 「モールス信号」と聞いてぱっと浮かぶのは「嵐の海」です。 巨大な波に今にも飲み込まれそうな船。 船員が脂汗を浮かべて必死の形相で打電する。…

言論の自由

アンソニー・ルイスという人の『言論出版の自由』を読んでます。 アメリカ合衆国憲法修正第1条に「言論出版の自由を制限する法律を制定してはならない」と書いてある。 かんたんでわかりやすい。 しかし、実際に裁判になるとややこしい。 言論出版の自由って…

トランプ現象

トランプ現象というかトランプ旋風というか、アメリカでは大変だったみたいです。 アメリカの政治学者アンドリュー・ベースビッチは本当にトランプがキライだったみたいで『幻想の時代』の中で何度もぼろくそに書いてます。 しかし、学者だけあって冷静にぼ…

モンロー宣言

「モンロー宣言」というのは「私はマリリン・モンローが好き!」と大声で言うことではない。 アメリカの第5代大統領モンローが「アメリカはヨーロッパの政治に口出ししない」というようなことを言ったんですね。 アメリカの古い大統領の名前で知ってるのは初…

アンブラー家の男たち

ジョン・マーシャルの伝記を読んでたら、「アメリカ建国の父」たちは「逆玉君」が多いと書いてあった。 おもしろいと思って読んでたんですがおもしろくない話であった。 貧乏な男が金持ち女性と結婚する話じゃないんです。 ふつうに金持ちの男が無茶苦茶に金…

逆玉

「玉の輿に乗る」の反対で、男が結婚によっていい目をすることを「逆玉」というんですね。 ウチにある国語辞典には「玉の輿」はあるけど「逆玉」はなかった。 ウチにある和英辞典には「玉の輿」も「逆玉」もありました。 和英辞典が新しいということでしょう…

ドイツ憎し

グリン・ジョンズという人の『サウンドマン』という本を読んでます。 この人は1942年生まれのイギリスの「レコーディングエンジニア」で、イギリスやアメリカの超大物ミュージシャン(ビートルズやローリングストーンズなど)のレコーディングを手掛けてます…

J・E・スミス『ジョン・マーシャル』

本を選ぶのにいろいろわけがあります。 この本を選んだ理由はあまり大きな声で言えない。 「むずかしくない英語の本を読みたい」 著者J・E・スミスのアイゼンハワーの伝記を読んで、英語がむずかしくないので好感を持った。 大学教授で歴史学の賞ももらって…

頭良すぎ

デビッド・リリエンソールという人の伝記を読み始めました。 リリエンソールさんはアメリカ人で戦前は官僚として、戦後は実業家として大活躍した人だそうです。 ぜんぜん知らない人なんですが、なんとなく読み始めました。 このひとの一族はスロバキアの出身…

宇宙服裁判

今読んでる本に「宇宙服裁判」が出てきました。 最近本の題名をおぼえられません。 英語の本だと始めからおぼえる気がしない。 1954年ミシガン大学で化学を専攻したドナルド・ウオルマスはタイヤの大手グッドリッチ社に就職した。 初任給365ドルというんです…

エドセル

エドセルというのはアメリカのフォード自動車が1957年に売り出した乗用車です。 社運を賭けた一大プロジェクトで、綿密な市場調査と大々的宣伝にもかかわらず全然売れず歴史に残る名前になってしまった。 企業の失敗の代名詞になってよく引き合いに出される…

コンマ愛好家

時々英語の本を読みますが、コンマが好きかピリオドが好きかと聞かれたらはっきりとピリオドが好き。 「終わった!」とわかるから。 コンマ、コンマでだらだら続くとなにがなにやらわからなくなる。 以前は、「わからなくなる私が悪い」と自分を責めてた。 …

育語日記

デビッド・クリスタル教授の『WORDS WORDS WORDS』読み終わりました。 教授は読者のみなさんに「育語日記」を書くようすすめてます。 「育語日記」と言うのもヘンですけど「育児日記」の言葉編です。 「今日初めて立った」とか「歯が生えてきた」というよう…

『西の魔女が死んだ』

はなちゃんが『西の魔女が死んだ』という本を読んでおもしろかったというのを聞いて、ウチにある本だと勘違いしてしまった。 それも非常に具体的にはっきりと勘違いして、岩波の「海外童話シリーズ」みたいなかっちりした本の形まで思い浮かべた。 他の「海…

未成功

デビッド・クリスタル教授の英語関係の本を読んでます。 英語の本を読んでると、「もっとわかりやすく書けんのか!?」と思うことがよくあります。 「こんなわかりにくい英語を書くなんてよっぽどアタマ悪いんだな」 こういう怒りというか悩みを抱いてるのは…

こんなところに舞の海!

NHK大相撲解説者の舞の海さんの名前が、デビッド・クリスタルの英語論『WORDS WORDS WORDS』に出てくるとは思いませんでした。 クリスタルさんは「英語の多様性」について何度も書いてますがこの本でも取り上げてます。 イギリスにもいろんなお国なまりがあ…