若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

方向感覚

葬式で親戚のHさん夫妻に会う。Hさん一族とわが一族は非常に付き合いが深いのであるが、どういう関係なのかよくわからない。ウチの祖父とHさんのお母さんが兄妹同然に育てられたということらしいが、なぜ兄妹同然に育てられたのかが分からない。今憎しみ…

花に埋もれて

伯父は棺桶の中で色とりどりの花にうずもれていた。私のときは、白い布でくるんで花が少しでいいと思った。伯父が大変な秀才であったことは、母からさんざん聞かされていたが、晩年になって頭の良さを実感した。何年か前、入院中の伯父を見舞ったとき満州時…

訃報

伯父が亡くなった。母の兄で、たしか95歳だったと思う。これで母の兄と弟とは全員亡くなって、妹が一人だけになった。父も母も6人兄弟で、平均寿命は90歳近い。12人が、にっこりピースサインで私の長生きを保証してくれている。母が91歳で、埼玉にいる母の妹…

人情

朝日新聞読者投書欄。大事故があったJR西日本の宝塚線の利用者の投書。「事故の後猛スピードでぶっ飛ばすことはなくなった。しかし、今のダイヤでは駅での乗換えが忙しくて困る」電車が猛スピードでぶっ飛ばさなくなったかわり、客が猛スピードでホームを走…

「妻」という字

何年か前、Aさんが「最近、『妻』という字が『毒』に見えてきました」と言ったときは驚いた。私よりいくつか年上の温厚そうなAさんがそういう内容のことを言うとは思わなかったというのではない。特に親しいわけでもないAさんの家庭の状況など知るわけが…

国連加盟五十周年

今年は日本が国際連合に加盟して五十年目だそうだ。知りませんでした。私が十歳のときの出来事だが、よくおぼえている。うれしかった。私の子供時代で二番目にうれしい出来事だった。一番うれしかったのは、南極観測船「宗谷」だ。日本が世界の国々に伍して…

ソムリエ

朝のNHKテレビ、「まちかど情報室」。ちょっと面白い商売を紹介する番組である。毎日毎日よく見つけてくるものだと感心する。なるほど!うまいところに目をつけたな〜と感心したり、よくもこんなヘンなことを思いついたものだとあきれたりしながら見てい…

奈良はラッキー!

朝日新聞一面。地震保険の保険料が変わるという記事。現在の保険料は、過去に起きた地震を元に算出したものだそうだ。たくさん地震が起きた地方は高くなる。それが、将来地震が起きる確率を元に計算することになった。奈良は保険料が5割下がると書いてある。…

しみじみ

4月の発表会のビデオを見た。ヤマハを代表するボーカル、若き地獄の狂獣K君の叫びをしみじみと聞いた。かなりうまい人の歌を聞いてもしみじみするところまでは行かないが、K君がのたうちわめく姿を見ているとしみじみする。人間の不思議さに打たれるという…

おかしい

朝日新聞スポーツ欄。陸上100メートルで先日出た世界記録が取り消された。時計会社のミスだそうだ。この世界記録が大きく朝日の紙面を飾ったとき非常に不愉快であった。アメリカのガトリンが9秒76を出して、ジャマイカのパウエルの9秒77を破ったというのだ。…

王様のニックネーム訂正

きのう、ハロルド美髪王はツルピカだったのではないかと書いたが、ちがうようだ。ストレートに「禿頭王」と呼ばれた王様がいる。ノルウェーのハロルド美髪王はきっとほんとに美髪だったのだ。失礼しました。西フランク王国の「禿頭王シャルル二世」。王冠を…

王様のニックネーム

R・H・Cデーヴィス著『ノルマン人:その文明学的考察』図書館で見かけて、いかにも面白くなさそうな本だと思って借りた。読みはじめたところなので面白いか面白くないかはわからない。高校のとき習ったウイリアム征服王が出てきた。「征服王」というのはかっ…

茶釜の思い出

母のいる施設に行く。ここでは90代は珍しくない。私が初めて「高齢」を意識したのは祖父が77歳になったときだ。母が「喜寿の祝い」をすると言って兄弟と連絡を取っていた。小学生の私に「77歳」は衝撃的であった。もちろん、それまで大人の年齢など気にした…

絶交

昨日書いたU君は実に不健全な高校生であった。酒タバコをたしなむのはいいとして睡眠薬までたしなんでいた。不健全な彼と健全な私が親しくなったのはごく自然ななりゆきであろう。大学生になって私が大阪を離れて下宿してからは、激しく手紙のやり取りをし…

妖怪そっくりコンテスト

水木しげるさんの故郷の境港市で、「妖怪そっくりコンテスト」が行われる。水木しげるさんの漫画に登場する妖怪に似た人を募集している。ネズミ男や猫娘に似た人は奮って申し込んでくださいとのことであるが、身近に似た人がいても勝手に推薦してはいけない…

献血制度の危機

献血する人が減っているらしい。私も最近はしていないのでえらそうなことは言えない。以前は献血ルームに結構足を運んだ。二十回か三十回の表彰(?)を受けたこともある。ギター教室の近くに献血ルームがあったときは、レッスンの帰りに行った。寝ていれば…

「音声は変えてあります」

テレビに、ウラ社会の事情に詳しいという触れ込みの人が登場して、暗がりの中でヘンな声でなんということのない話をすることがある。あれはいったいなんですか。顔を隠し声も変えてあるなら誰が出てもいっしょだ。その人からじっくり話を聞いて、アナウンサ…

自然な髪型

朝の電車。四月から女子高生二人組が私の横でおしゃべりする。にぎやかである。大きい方の子が特ににぎやかだ。「おかん、むかつく!」とか言っているが、本当にむかついているのではなく、「おかん、むかつく!」てなことを言ってみたいのだろうと好意的に…

泣くな妹

朝のバス。交差点の信号で止まった。ぼーっと外を見ていたら、歩道を私学の制服を着た小学生が二人歩いている。三年生くらいのお兄ちゃんと、一年生の妹のようだ。大きなランドセルを背負って、手提げ袋を持ってよたよた歩いている。妹はお兄ちゃんから少し…

サプリメント

サプリメントの広告が目立つ。「サプリメント」というのは「栄養補助食品」のことで、本来は、食事で取れる栄養素が何らかの事情で取れない場合、これで補助しようというもののはずだが、いまや嗜好品ともいわしの頭ともつかぬものになっているように思える…

悲劇のヒロイン

昨日、高校時代の友人S君と飲んだ。二人では時々飲むが、今回初めて夫婦で会うことにした。十数年前の同窓会で久しぶりに彼と会って、近くに住んでいることを知った。おまけに三人の子供が同じ年であった。彼の次男とウチの次女は中学で同級だった。親子二…

連休の谷間

連休の谷間の出勤であるが、連休の谷間じゃない人もいるだろう。連休の谷間的朝の駅で家族連れを見かけることがある。今朝は子供を三人連れた若いお父さんとお母さん。男の子が三年生くらいで女の子は幼稚園と三歳くらい。全員大きなリュックを背負っている…

いい天気

昨日、母のいる施設に行った。屋上に上がる。気持ちのいい天気であった。見晴らしがいい。プランターにパンジーがたくさん咲いていた。10年前ここに入居したとき、母はまだ歩けたし、花の名前も言えたし、会話も、「通じていると言えば通じている」と言えな…