若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

おかしい

朝日新聞スポーツ欄。
陸上100メートルで先日出た世界記録が取り消された。
時計会社のミスだそうだ。

この世界記録が大きく朝日の紙面を飾ったとき非常に不愉快であった。
アメリカのガトリンが9秒76を出して、ジャマイカのパウエルの9秒77を破ったというのだ。

朝日新聞はアンケート調査をすべきだと思った。
「あなたはガトリンとパウエルとどちらが速いと思いますか」
1.ガトリン
2.似たようなもの
3.パウエル
4.しょうもないこと聞くな

千分の一秒まで測って切り上げるのを、切り捨てたらしい。
千夜一夜物語は面白いが千分の一秒物語りは面白くない。
一生懸命になっている人には悪いが一生懸命になるのはおかしい。

同じく今朝の朝日の記事。
ルイビトンのニセモノを販売していた男がつかまった。
この男はルイビトンのマーク入りの麻雀牌も売っていた。
この男もおかしいが、ルイビトンの麻雀牌を買う人たちのほうがおかしい。
この人たちはリッチな気分を味わおうと、ルイビトンの麻雀牌を使って、「リーチ!」と言うかわりに「リッチ!」と言って喜んでいたそうだ。

日銀などで作る「金融広報中央委員会」というわけのわからん委員会がある。
「子供のくらしとお金に関する調査」というわけのわからん調査をした。

「『お金より大事なものがあるか』との問いに小中高生の8割が『そう思う』と答えたので、同委員会は『成功者がもてはやされる風潮の中、子供の金銭感覚は予想以上に健全だ』と分析している」

こういうのは分析と言わない。
ぼんやり考えたと言う。

「お金より大事なものがあるか」というのはよい質問ではない。
「お金より大事なものがあるというのが正しい答ですが、さてあなたはお金より大事なものがあると思いますか」というおかしな質問だ。

「予想以上に健全」とは、「金融広報中央委員会」はどんな予想をしていたのか教えてほしい。

この調査は昨年の12月から今年の3月まで、全国の小中高等学校506校、8万7447人を対象に実施された。
大変な費用がかかっていると思う。
大金を使ってこんな調査をするとは、「金融広報中央委員会」の金銭感覚は予想以上に不健全だ。