若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

渡辺オーナー辞任の真実

読売巨人軍渡辺恒雄オーナーが、巨人軍スカウトの裏金問題の責任をとって突如辞任した。

朝日新聞一面トップの大ニュースである。
社会面でも大きく取り上げている。
小泉首相が辞任してもここまでやるかと思う扱いだ。

今日の朝日新聞は、この問題と、通常のスポーツ記事に加えて、オリンピック、高校野球と紙面の大半がスポーツ関連で、ほとんどスポーツ新聞になってしまった。

スポーツ欄で、西村欣也論説委員が、この問題について書いている。
これは氷山の一角で、球界として裏金の問題について徹底的に調査し、ファンに明らかにする責務がある、と述べている。

気楽なことを言っては困る。
この人は野球評論家か。
新聞記者にも問題の所在を明らかにして報道する責務があるのではないか。
渡辺氏を悪者にしてすむ話ではない。

若草鹿之助商店プロ野球事業部では、渡辺氏に関して徹底した調査を行った。

渡辺恒雄氏は、大正15年東京に生まれた。
小学校の頃から野球を始めたが、非常に下手であった。
打者としては絶えず三球三振、ゴロはトンネル、フライは万歳、何をやらせてもダメだった。
あるとき、一塁ランナーが怪我をしてピンチランナーに起用された。
張り切った渡辺氏は、名誉挽回と盗塁を試みたが、あがってしまって、一塁から三塁に向って走り、おまけにピッチャーズマウンドを上るのに息が切れて倒れてアウトになってしまった。

このときチームメイトに嘲笑されたのが生涯の「シマウマ」となった。
「シマウマ」というのは、はっきりと目に見えるような「トラウマ」の事である。

この日から渡辺氏は、野球選手に強い憧れと憎悪を抱くことになる。
野球に対する強烈な愛憎、これが渡辺氏の特異な性格を形作っている。

若草鹿之助商店プロ野球事業部は、渦中の人、渡辺恒雄氏との単独インタビューに成功した。

「早速ですが、今回の裏金問題についてどう思われますか」
「キミ達は、何かと言うと裏が悪いように言うが、表裏一体ですよ。特に野球は1回から9回まで、表と裏がなけりゃはじまらんだろ」
「しかし、裏金はなくすべきだとおもいますが」
「何を言っとる!野球は裏が大事なんだ。9回の裏を守りきってこそ、試合に勝つんだろ!9回の裏が大事なんだ!ボクは球界の裏を守ってみせる!」
「えーかげんにしなさい!」
「ほんとにネッ!」