高校野球の監督は選手を「こどもたち」と呼ぶ。
「こども」で金もうけをしようとしている人たちは「こども」を「キッズ」と呼ぶ。
朝日新聞書籍広告欄に、「キッズ」を持ってる親向けの雑誌が二つ並んでた。
『スポーツキッズα』
『日経キッズ+』
「キッズ」の後に申し合わせたかのように、「α」と「+」がくっついてるのが不思議である。
この「α」と「+」はなんでしょうか。
読めばわかるのか。
読んでもわからないように思う。
おしゃれな感じを狙ったのか、なんかおまけがあるような期待を持たせるためなのか。
『スポーツキッズα』のコンセプトは、「運動が好きな子は学力もアップ!スポーツで子供力を伸ばす」である。
「コンセプト」の使い方はこれでいいんでしょうか。
あっちこっちで使ってるから私も使ってみました。
特集1。「運動会で1等賞になる7日間プログラム」
どんなプログラムか知らんが、これを真に受ける親が出ないことを祈る。
特集2.「お父さん、キャッチボールしようよ!」
ほほえましい、と思うのは素人の浅はかさである。
なんと、「WBC日本代表の鹿取ピッチングコーチが熱血指導!」
おそろしいではないか。
「お父さん、相撲とろうよ!」
横綱朝青龍が鬼になって指導!
お父さん複雑骨折!
特別付録は「すぐに役立つコーチングDVD」。
『日経キッズ+』のコンセプトは・・・わかりません。
特集1は、「英語脳を鍛える最強メソッド」である。
「バイリンガルキッズを生んだ家庭環境と勉強法」などがとりあげられている。
特集2は、「困ったクセをどう直す?」
「指しゃぶり、おねしょ、片付けない、落ち着きがない・・・」
英語脳を鍛えながら、指しゃぶり、おねしょなども直せる中味の濃い雑誌だ。
狙われたら最後ですね。
キッズ、熟年、エグゼクティブ、セレブなど、分割狙い撃ちである。
狙い撃ちの当てたもん勝ち。
ほとんど「振り込めサギ」に近いような雑誌もあると思われるので、若草鹿之助商店お客様は神様です事業部では注意を呼びかけている。