若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

朝、家を出ると、白いものが一つすーっと流れるように降りてきた。鳥の綿毛かなと思ったら雪だった。バス停まで歩いていく間、一つ、また一つと降りてくる。空は青空で雲はほとんどない。バスを待っている間に綿毛のような雪は少しずつふえてきた。生駒山が…

マネートラブル

『ビッグトゥモロー』という雑誌の広告は、いつ見ても楽しい。「三日坊主!続けられない・・・を直すための方法大研究」新年に立てた目標が早くも挫折した人は必見!と書いてある。なぜ三日坊主になるかというと、続けるネウチがないからだと思う。してもし…

「花はどこへ行ったの」

明るい曲だがどことなくさびしい。家内が生協でチューリップの球根を百個買った。百個!チューリップのサラダでも食べさせる気か。ちがった。一箱百個入りで、安かったのだ。庭のあちこちに植えまくっていた。春、我が家の広大な庭は色とりどりのチューリッ…

安楽死

富山県の病院で、外科部長が患者の人工呼吸装置をはずしたことが問題になっている。いわゆる「安楽死問題」であるが、これは私にとって他人事ではない、というより切実な問題だ。私は毎年風邪をひく。パターンは決まっていて、まずのどが痛くなり、せきが出…

改宗

朝日新聞朝刊。アフガニスタンの人が、ヨーロッパに行っている間にキリスト教に改宗して帰ってきた。怒った親族が訴えて、現在身柄を拘束されている。イスラムの法律だと、「背教者」として死刑になることもあるらしい。昔は、即死刑だったようだ。「宗教」…

乗り間違い

今朝の電車。乗ってきた中年の女性が、ドアが閉まった瞬間、「あっ!」と叫んだ。電車が動き出すと、「あ〜〜〜」と、ため息とも悲鳴ともつかない声を出した。乗り間違えたんですな。気の毒である。何年か前、近鉄大阪線の五位堂駅付近の会社に行ったことが…

「ジャンニ・スキッキ」

プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」をテレビで見た。オペラに関心はないけれど、名曲「私の大好きなお父さま」がどんな場面で歌われるのか興味があった。実に美しいメロディで、名曲中の名曲だと思う。曲を聞かなくてもタイトルだけで娘を持つ父親な…

欠場余波

昨日は変な天気だった。照ってたかと思うと、出棺のときは吹雪になった。若草山も、いつものことながら荒れ模様だったようだ。葬式から帰ると、顔を見るなり家内が、「あのねー」と、何か重大事件でもあったかのような感じで話し出した。さては、私のライブ…

若草山欠場

得意先で不幸があって、昨日がお通夜で今日が葬式。私が芸人なら、今日の「若草山山開き記念鹿せんべい飛ばし大会ライブ」はすっぽかすわけには行かない。義理を欠いてもステージ優先であるが、マトモな社会人であるので浮世の義理優先である。若草山観光振…

賢人ナータン

ルートヴィッヒ・ハーゲマン『キリスト教とイスラーム:対話への歩み』著者は、ドイツの大学のカトリック神学部の教授である。キリスト教徒とムスリムは敵対を続けてきたが、1960年代に入ってやっと対話のきざしが見えた。それがまた9.11以降逆戻りしたよう…

小柄な老婦人

奈良に引っ越して十数年、朝はずっと同じバスで同じ電車だ。これは珍しいことである。なぜ珍しいと言えるか。私といっしょに乗る人の顔ぶれがどんどん変わるからだ。いつもの人がいるときは、いつもの人がいるな、とは思わない。空気みたいなものなのだのだ…

アホウドリの恋

朝のNHKテレビで、沖ノ鳥島のアホウドリを取り上げていた。沖ノ鳥島でアホウドリを繁殖させるため、アホウドリの模型を90体ほど置いた。猟で水鳥をおびき寄せるための木製の模型をデコイというそうだ。作戦は成功して、アホウドリが集まってくるようになった…

冴え返る

昨日は大阪でも奈良でも激しく雪が降った。大きな雪だなと思ってると小さくなったり、白いと思ってたら透明に近くなったり、「各種雪見本展示会」みたいな降り方であった。春になりかかってから冷えこむのを「冴え返る」というらしい。大学のとき買った国文…

大津皇子

若草鹿之助商店おもしろくなさそうな本を読む事業部は、地道な営業活動を続けている。多田一臣著『古代国家の文学:日本霊異記とその周辺』目次を見ると、「『高橋氏文』成立の背景」とか、「夜刀神説話を読む」とか、聞いたことのないようなのが多い中に、…

東大寺お水取り

3月12日は東大寺「修二会」のクライマックスである。二月堂に大きなたいまつが登場し、その火の粉を浴びたいという物好きな人が殺到する。朝日新聞で連日取り上げているが、先日の記事には驚いた。おこもりをする僧、「練行衆」11人は、毎年年末に発表される…

ばかものよ

新聞の読者投書欄に、先ごろ亡くなった茨木のり子さんの詩に出会って生き方が変わったと書いている人がいた。この人は、高齢で病気のお母さんや家族のせいで、自分は何もできないと不満ばかり言っていたそうだ。茨木のり子『自分の感受性くらい』「ぱさぱさ…

新世界の串カツ屋で四時間飲む

朝日新聞経済面のコラム。住友電気工業社長松本正義氏(61)は、社員との対話を大事にしている。先日も、部長達と酒を酌み交わした。住友電工社長が部長達と飲むとなれば、キタの高級クラブか高級料亭と思うのは畜生の浅ましさじゃなかった素人の浅はかさだ…

内林政夫『数の民俗誌:世界の数・日本の数』

オビには、「日本人は数が嫌い?松、竹、梅、上、中、下などの数を使わない表現を用いるが・・・諸民族の数とかぞえ方の秘密を探る」と書いてあって非常に興味をそそるし面白そうであるが、この本は文庫本ではない。文庫本でこのテの本は、一頁に一つの話題…

宗教とは?

住職のための月刊誌『寺門興隆』。「緊急提言。続発する自然災害は宗教の問題だ。山折哲雄」面白そうである。皆で祈れば地震も津波も恐くない、というようなことが書いてあるわけではないだろう。阪神大震災の時、リビアのカダフィ議長が、「この地震は、経…

おわび

小坂憲次文部科学大臣が陳謝した。すばやい。荒川さんとスルツカヤさんにおわびしますとのことである。おわびのしるしにと言って、大臣室で記者団に「イナバウアー」を披露してヒンシュクをかっていた。こりない人だ。永田議員、前原代表、小坂文部科学大臣…

家内の伯父さん

「おじさん」「おばさん」と呼べる人が少なくなった。家内の伯父が亡くなった時もさびしい思いをした。結婚する前、「伯父さん」のことはよく聞かされた。台湾で育ち、戦後苦労して京都大学へ進み、高校の英語教師として極めて優秀で、文学、音楽を愛するロ…

お参り

亡くなった叔父のお参りに行った。母の弟だが、親戚づきあいをあまりしない人だったからか、この叔父とも叔母とも顔を合わせた記憶があまりない。子供がなかったので余計縁が薄かったのかもしれない。大阪と西宮、近くにいながら、一番記憶に残っているのが…

うずらのたまご

私が子供の頃、父は大阪の鶴橋で塗料店を開いていた。家のすぐ近くにバス停があって、バスに乗ると二、三十分で父の店の前まで行けたのど、時々遊びに行った。間口の狭い細長い店だった。隣は、「えびすや」という洋品店で、色の白いふっくらしたおばさんが…

整形外科

2月4日に首の激痛に襲われて以来すっきりしない。ややこしい病気の表れではないかと心配である。近所の病院に、木曜には県立病院の専門の先生が来るというので行ってみた。木曜の夕方は、整形外科の外来だけのようで人は少なかった。受付に行くと、若い女…

「イナバウアー」の真実

昨日の夜、NHKのニュース番組に荒川静香さんが出ていた。彼女が「イナバウアー」について語るのを聞いて、私は驚きのあまりイスから滑り落ちそうになった。「イナバウアー」というのは足の開き方だそうだ。知らなかった。上半身を後ろにそらすことだと思…

永田議員謝罪会見

こういうのを見るたびに、人類には軽挙妄動派と熟慮慎重派があるという思いを強くする。軽挙妄動派が悪くて熟慮慎重派が良いというのではない。熟慮慎重派の悪党のほうが多いだろう。軽挙妄動派はハデだ。白昼衆人環視の元、スッテーン!とこける。マスコミ…