若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

マネートラブル

『ビッグトゥモロー』という雑誌の広告は、いつ見ても楽しい。

「三日坊主!続けられない・・・を直すための方法大研究」
新年に立てた目標が早くも挫折した人は必見!と書いてある。

なぜ三日坊主になるかというと、続けるネウチがないからだと思う。してもしなくてもいいこと、というか、しないほうがいいことでも人間はしようとする。魔がさしたというか、気のゆるみと言おうか、ついふらふらと出来心ではじめてしまう。三日もすればわかるのでやめる。健全である。

さるさる日記」で「日記」を書いている人の2割くらいが三日坊主だ。
7割は三日もたない。「日記を書きます」と宣言したまま何も書かない人がほとんどであるから、三日坊主の人はかなりの努力家で勤勉で克己心を備えているといえる。
私は、「宣言」だけの人もそれなりに評価している。読む手間が省けるからだ。ひょっとすると面白いことが書いてあるのじゃないかと思って読んでがっかりさせられるよりましだ。

何をしても三日坊主の人に言いたい。
三日坊主だけでも続けているのはえらい。

「今月の特集!」と、力を入れているのは「株で千万を作る最短かつ安全な手法」

「5年半で資産を500倍にした男のマネーシステム
 いま、割安で確実に値上がりする株はこうやって見つけ出す!」

「5年半」の「半」という部分に苦心のあとが見えてほほえましいが、これは、「元手200万→10億円!カリスマ個人投資家がその極意を伝授!」してくれるというのだ。

それに続いて、「スゴ腕サラリーマントレーダーが確実に儲かる株を推奨」などとくると、まあちょっとどうかと思うが、さすがは『ビッグトゥモロー』、あおりっぱなしじゃないのがそのへんの三流雑誌とはちょとちがう。

特集のシメがこれだ。
「最新ダマシの手口&マネートラブルから身を守る方法」
「いまや被害が増大の『架空請求』から投資にまつわるトラブルまで、敏腕弁護士と専門家が即解決!」
「確実に儲かる」などという言葉に乗せられてはダメだと書いてあるのだろう。
至れり尽くせりである。安心してすすめられる雑誌と言える。