若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

興福寺改革派

というようなわけで、興福寺、いや日本仏教界にとって重要な行事であった「教義問答」が情けない茶番劇に成り果ててしまった。
この茶番劇を儀式に仕立て上げてるんですから、すごいです。

「問題」をこっそりというかおおっぴらというか、とにかく教えるんですが、この「儀式」を「夢見」というんです。
問答の内容を書いたのを「夢文」といったそうです。「夢で観音様のお告げがあったんです」てな感じですかね。
その「夢文」を、「公文所」という場所で袖にそっと入れる。
なんといやらしい儀式であろうか。まじめな顔してやっとったんか。

前もって知らされた質問に対し、何度も練習した答えをメロディをつけて読み上げたそうです。そうして試験を突破したお坊ちゃま坊主がどんどん出世した。
こんなことではいかん!と思う人が出て当然です。
改革派の登場です。

承久三年、従来の汚らしい慣例を無視してぶっつけ本番真剣勝負の質問をぶちかましたお坊さんがいるんです。
えらい騒ぎになったそうです。
その勇気あるお坊さんは、厳重注意のあと干されてしまって、二度と日の目を見られなかったようです。
え?あんたならどうする?
う〜ん、ちょっと考えさせてください。