ひさしぶりに、アンパンマンの威力を痛感しました。
2歳3か月児のみ~ちゃんを預かることになったんです。
2時間。
家内は用事があったんで、私一人で見るつもりでいたんですが、家内が心配して一時間半は二人で見て、あとの三十分を私一人ということになりました。
ママに連れられてやってきたみ~ちゃんは、「おじいちゃ~ん!おばあちゃ~ん!」と元気よく、ママがいなくなったのも知らん顔で、機嫌よく遊びました。
二人で見てたんですが、これなら私一人でもだいじょうぶだったなと思いました。
ところが、おばあちゃんがいなくなると、み~ちゃんは積み木を積む手を止めて、思い出したように、「おばあちゃ~ん!」と呼ぶんです。
大声で叫んだかと思うと、またせっせと積み木で遊ぶ。
積み木に集中してるかと思うと、突然、「おばあちゃ~ん!」と呼ぶ。
これの繰り返しです。
う~む、これはやっぱり私一人では無理だったかなと思いました。
おばあちゃんが、昼食の用意ができたと呼びに来ました。
で、みいちゃんに食べさせてる間に、おばあちゃんは外出の準備。
はじめ機嫌よく食べてたみ~ちゃんが、「おばあちゃ~ん!」と呼ぶんです。
で、私が、「おばあちゃん、トイレ」と言ったら、み~ちゃんは納得したように、「おばあちゃん、トイレ」と言いながらモグモグ。
しばらくすると、また、「おばあちゃ~ん!」
何回か繰り返したんですが、そのうち、「おばあちゃん、行く」と言って椅子から降りようとする。
「だめだめ」と言ってたんですが、泣き出してしまった。
これはえらいこっちゃと、ママが「いざというときにはこれを」と持ってきてた「アンパンマンビデオ」を上映。
すると、み~ちゃんは泣くのをピタッとやめて、ビデオに集中!
お~!アンパンマン大明神!
アンパンマンには、初孫はなちゃんの時からお世話になってます。
絶大なる威力を思い出しました。
あきらくんなら「おさるのジョージ」、しょうちゃんは「機関車トーマス」、人それぞれに心を落ち着かせる守護聖人というのがあるもんです。
私の守護聖人は、奥さんです。(*^-^*)
さて、み~ちゃんが「アンパンマン」に見とれてる間に、おばあちゃんはこっそり家を出ました。
しめしめと思う間もなく、み~ちゃんが「おばあちゃ~ん!」と叫びだしたときの私の絶望感は、なんちゅうかもう・・・。
あと二十分!
アンパンマン様!あと二十分、なにとぞあと二十分!
み~ちゃんは椅子を降りて、玄関で「おばあちゃ~ん!」と泣いて叫んでます。
そのうち、「ママ~!」になってきた。
私は、アンパンマンしか頼れるものがないので、「み~ちゃ~ん!バイキンマンだよ!あ!ジャムおじさん!」と大声を出すだけ。
登場人物の名前を連呼するの声につられて、み~ちゃんがテレビの前にやってきたときは、「これでなんとかなる!あと十分!あと九分!」と祈り続けたのであった。
「ピンポ~ン!」とママがやってきたら、み~ちゃんは、「ママ!」と叫ぶやアンパンマン大明神を見捨てて唯一絶対神めがけて駆け出しましたね。
車まで送ろうと手をつなごうとする私の手を、み~ちゃんは邪険にも振り払いましたよ。
ちょっとちょっと、それはないでしょうと、再度手をつなごうとしたんですが、まるで不潔なものであるかのように、はらいのけるんです。
六人の孫をもって思うことは、おじいちゃんというのは、「ママ、おばあちゃん」ラインからはかなり外れた存在だと言うことです。
疲れたといううより、めげました。