1歳になったばかりのゆうちゃんは、基本的に笑顔の赤ちゃんです。
いつもにこにこしてる。
ヘンにぐずるとか泣くとかいうことはありません。
頭を少しぶつけたくらいでは泣かない。
先日も、予防注射に行って、ぷすりと刺されたとき、「うん?」という感じで先生を見て、にっこり笑ったそうです。
先生が、「おお!泣かんなあ」と感心したそうです。
きのうは、ママの用事で、ゆうちゃんを預かりました。
昼ご飯を食べさせ、夕飯を食べさせてから、私がお風呂に入れました。
昼ごはんがすんでから、ゆうちゃんはご機嫌でにこにこ歩き回ってました。
ママから、1時半ごろ昼寝をすると聞いてましたので、布団を敷いて準備してました。
うろちょろにこにこ歩き回ってたゆうちゃんが、1時20分、布団につまづいてバタンと倒れた。
倒れたまま動かない。
寝てました。(*^_^*)
昼寝から覚めてからもご機嫌で、夕食もご機嫌の内にすみ、さあ、お風呂ですよ。
はなちゃんがロサンゼルスから帰った時も、最初の一日二日は風呂では大泣きされましたからねえ。
ゆうちゃんも、生後一か月までウチにいたときは私が風呂に入れてたんですが、それ以来のことですからちょっと心配はしてました。
でも、ゆうちゃんだからなあ、にこにこのゆうちゃんだからなあ、という期待もあった。
さあ、風呂だ、とメガネをはずした私の顔を見た瞬間、ゆうちゃんの顔色がさっと変わった!
ま、まずい!
1歳児にとって、メガネをはずせば衝撃の大変身!
これはやばいと、風呂に飛び込んで、おばあちゃんが連れてくるのを待ちましたが、ゆうちゃんは脱衣場からすでに泣き声をあげてます。
おばあちゃんが、「ゆうちゃん!こわくないよ!おじいちゃんだよ」と、必死になだめますが効果なし。
おばあちゃんの手から受け取ったゆうちゃんは、身体をよじり腕を振り回し足をばたつかせ、力の限り泣きわめきましたね。
「ふんぎゃ〜〜〜!むぎゃ〜!わお〜ん!うえ〜ん!ぎゃおーん!ぶしぇ〜ん!」
太古の昔以来、ホモサピエンスが用いてきた泣きわめくパターンのすべてを一挙公開という感じです。
こうなるともう、「アンパンマンくるくるボート」も「アヒルのダッキー」も「良い子のお風呂遊びセット」も、な〜んにも役に立たん。
声を限りに泣くのである。
ゆうちゃんの泣き声が、広大な我が家の大浴場、かの古代ローマ帝国の栄華を今に伝えるカラカラ帝の大浴場に勝るとも劣らぬと世の人のうわさする若草邸自慢の源泉かけ流し総大理石ジャングル風呂の湯面を波立たせ、古都奈良の満開の桜を吹き散らさんばかりに響き渡るのであった。
風呂から出てパジャマに着替えてなおしゃくりあげていたゆうちゃんでしたが、私の顔を見るやまたも盛大に泣き始めました。
30分ほどして、またにこにこ遊びはじめたのを見届けて、私はベッドにバッタリ倒れこんだのであった。