今日は、あきらくんの初宮参りでした。
日本では、古来、生まれた子の健康と幸福を祈って、生後30日頃に、赤ちゃんと両親と父方の祖母が神社に参る風習がある、とのことですが、洋の東西を問わず、「古来の風習」とか「伝統の○○」とかいうのは、150年くらい前から始まったものが多いという説もあります。
神社や関連業界が「古来の風習」に仕立て上げるというか、育て上げるというか、祭り上げるというか、まあそんなもんかもしれません。
たまに、よそ行きの服を着ておすましするのも楽しい、かな。
で、久しぶりによそ行きの服を着ておすまししてきました。
近所の天満宮です。
ゆうちゃんの初宮参りもここでした。
おやじの葬式おふくろの葬式、ここにお世話になってます。
ゆうちゃんの時もそうでしたが、「儀式」の最後に、神主さんが赤ちゃんの鼻をひねるんです。
泣かせるんです。
泣き声を神様に聞いてもらって、「この子です」ということで、守ってもらうそうです。
泣き声を聞かないと誰を守っていいかわからない神様というのも頼りない話だと思います。
さて、伝統の鼻ひねりだかなんだか知りませんが、ひねられてもあきらくんが泣かないんです。
ひとひねりして泣かないので、ふたひねり。
右へギュッ、左へギュッ。
う〜む、まだ泣かんか、という表情で神主さんがもうひとひねり。
右へギュッ。
それでも泣かないので、困惑の表情でもうひとひねり。
左へギュッ。
「あの〜・・・もういいんじゃないですか」
「い、いや、神様に泣き声を聞いてもらわんとね」
右へギュッ、左へギュッ。
どうしても泣かないのであった。
左へギュッ、右へギュッ。
泰然自若と寝ているのであった。
「当神社創建八百年、このようなことは初めてで・・・ひょっとすると、この子は菅原道真公の生まれ変わりかも・・・」
脂汗を流しながら神主さんは、「だいじょうぶですよ。神さんへはウチの方からあきらくんの名前、通しときますので」と苦し紛れの挨拶であった。