若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

悲しみのカタマリ

きのうの夕方、ママが買い物の間、ゆうちゃんとあきらくんを預かりました。

2階で機嫌よく遊んでたんですが、あきらくんがどこかにぶつかったらしく泣き出した。

少々ぶつかったくらいでは平気なんですが、たぶん、びっくりしたんだと思います。

ワンワン泣く。

「ママー!」と泣く。

「下に行く!」「外に行く!」「おうち帰る!」「ママむかえに行く!」

涙を流して泣く。
わんわん泣く。

もうすぐ3歳児あきらくんが、悲しみのかたまりと化して泣く。

胸も張り裂けんばかりに、と言いますが、完全に張り裂けてますよ。
その裂け目から涙が噴き出してる。

私の手をぎゅっと握って泣く。
私の手なんか、ぎゅっと握ってくれることはないんでうれしいんですが、泣かれると困る。

しかたなく下に降りる。
こういう時はおばあちゃんです。

ところが、あきらくんはおばあちゃんを見ても泣き止まず、あいかわらず私の手をぎゅっと握って泣く。

手を引っ張って外へ出ようとする。
雨が降ってると言っても聞かない。

しかたなくドアを開けて出ました。
外へ行こうとするのを何とか引き止める。

「鳥が飛んでるよ」とか「工事の車!」とか、いろいろ言って気を紛らせようとするんですが、「おうち帰る」「ママおむかえに行く」と言って泣きつづける。

「あきらくん、いい長靴やね」と言ったら、乗ってきました。

「ママに買ってもらった。パラディ(ショッピングセンターの名前です)で買ってもらった」
「かっこいいね」
「うん」
「青い長靴やね」
「うん」
「おじいちゃんの長靴見せようか」
「うん」

物置にある私の長靴を見せました。
サンダルを長靴に履き替えて、「あきらくんといっしょやね。おじいちゃんも長靴やね」
「うん」

二人長靴で玄関に戻ったころには、やっとあきらくん、落ち着いたようです。

しばらくしゃべってたら、あきらくんが、「おうちにはいる」と言いました。
せっかく落ち着いたとこだから、私は入りたくなかった。

するとあきらくんが、「おうちに入ろう。にいにいが(ゆうちゃんのことです)、『おじいちゃ〜ん』って呼んでるよ」と言うんです。

ほほう、高級な手を使ってきましたね。

で、おうちに入って、機嫌よく遊びました。

めでたしめでたし。