若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

幼心

「幼心」という言葉があると思います。

「幼心」ってなんでしょうか。
まあ、幼い心、ですよね。

よくわからん言葉です。
だいたい、言葉というのは、わかるようでわからん。

今日、ウチの自治会に新入居という方があいさつに見えました。
若いご夫婦で、1歳4ヶ月の女の子がいっしょでした。

自治会長への表敬訪問です。

いいですなあ。
1歳4ヶ月の女の子を連れて、家を建てて・・・。
希望に満ちあふれてますね。

いや、内情は知りませんが。

この一年、何世帯かの新入居がありました。
皆さん、小さな子供のいる若いご夫婦でした。

見ているだけでうれしくなります。

いや、高齢の方の新入居も歓迎でございますよ。
歓迎ですが、まあ、見てるだけでうれしくなることは・・・う〜ん、・・・。

さて、今日のご夫婦の子供さん、バギーに乗って、おとなしくしてました。
ご夫婦と話をしてたら、あきらくんを抱いて家内が出てきました。

家内が歓迎の辞を述べていたら、バギーの女の子がにこにこ笑いだした。
おお!
さすが子どもは子ども、あきらくんを見てにこにこ笑ってるんだなと思いました。

かわいいねえ!と家内とわいわい言ってたら、女の子はますますにこにこ。
どんどんにこにこ。

私たちのテンションもどんどんアップして、かわいいかわいい!こんなに笑って!と盛り上がって、パパとママもうれしくてたまらん!ウチの子かわいいでしょ!と、もうむちゃくちゃな状態になったんですが、女の子が突如泣き出した!

ワンワン泣く。

う〜ん・・・緊張してたんですね。
知らないおじさんとおばさんに見つめられて、自分をさかなに盛り上がって、精いっぱいのサービスでにこにこ笑ってたけど、緊張の糸がキレちゃった。

そうそう、思い出しました。
ウチの孫でも経験してることです。

幼心はプレッシャーに弱いんです。
幼心にプレッシャーは無縁と思ってはダメです。

小さい子を見つめてはいけないということはわかってたんですが、忘れてました。

さて、今朝から6月で3歳児あきらくんを預かりました。
あきらくんの兄、5歳児ゆうちゃんがきのうの夜吐き下しだったので、用心のためあきらくんを預かったんです。

いつもだったら、ウチに来て1時間もすれば、「ママは?ママどこ?」「おうちに帰る」とかいうことになるんですが、今日は、そういうことは一切言わない。

「ママ」とも言わない。

かつてなくらいにお利口さんに昼ご飯を食べて、じいちゃんばあちゃん相手に楽しそうに遊んでる。

「ボクのおにいちゃんが大変なことになってる!ママはおにいちゃんのことで精いっぱいだ!我が家の非常事態!わがまま言ってる場合じゃない!」という感じなんです。

6月で3歳ですよ。
幼心ですよ。

その幼心にムチ打って、けなげというか気丈というか耐えてというか忍んでというか、一見無邪気そうに遊ぶあきらくんを見て涙せずにはいられない私たちなのであった。

感動のあまり、私は馬になってあきらくんを乗せて家中走り回ったのであった。
家内は、しんどくなるからやめなさいというのであるが、今日のあきらくんを見て走り回らずにおれますか。

過労で死んでも本望です。

聖書だったか、コーランだったか、論語だったか、般若心境だったか知らんけど、汝幼心を侮ることなかれ。