若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

北新地のママ

銀座と並んで日本を代表する高級飲食街、大阪の北新地。
その北新地の高級クラブや高級バーのママについて、なんにも知りません。
見たこともさわったこともない。

一流の男たちが集う北新地に私の居場所はありません。

きのうは、高校美術部の友人A君と心斎橋で飲みました。
二人で四十数年、季節ごとという感じで飲んでます。

行きつけの中級料理店は、日本酒の品ぞろえが自慢です。
おかみさんが、「これは手に入りにくいんですよ」といっていろんな酒を持ってくる。

きのうも、「これはホントに手に入りにくいんですから」といって一升瓶をさげて来た。

「今大人気の、シャンパンみたいなお酒です」

そんなもん飲みたくない。
断るのもアレなんで飲みましたが、シャンパンもよく知らないんで、よくわからん酒だと思いました。

いつも静かな店なのに、きのうは向かいの席で、私たちと同年配の男性4人が大変盛り上がってた。
そのうちの一人の声が特に大きい、
大声で話して大声で笑う。
かましくて、A君の声が聞き取れないほどで、店をかえようかと思ってたら、知り合いが入って来たらしく、入り口の方へ手を上げながら「おお〜!」と大きな声を上げた。

40代と思える男性が二人、「どーもどーも」と挨拶する後ろに続くのは和服姿の女性が二人。
この二人の女性を見たとき、私は、「お!北新地のママ!」と思った。

北新地のママを見たこともさわったこともない私が、なぜそんなことを思ったのか。
髪型といい着物といい、すらりとしたスタイルといい、テレビドラマに出てくる高級クラブのママみたいだったんです。

この二人が加わって、一層盛り上がるのじゃないかと心配してたら、おとなしくなったので安心しました。
安心してたら、また知り合いがやって来たらしく、大声の男性が入り口に向かって手を上げて、「おお〜!」と大声を上げた。

こんども40代と思える男性が二人、「どーもどーも」とあいさつする後ろに続くのは超ミニスカートの女性が二人。
この二人の女性を見たとき、私は、「お!北新地のホステス!」と思った。

髪型といい超ミニスカートといい、すらりとしたスタイルといい、テレビドラマに出てくる高級クラブのホステスみたいだったんです。

長年通ってるけど、こんなハデなにぎやかな客は初めてだなと思ってるうちに帰りました。
高級クラブに移動したんだろうと思いました。

おかみさんの話では、大声の男性は、テレビコマーシャルでおなじみの某企業の社長、女性たちは北新地の高級クラブのママとチーママとホステスだそうです。

やっぱり!

ということは、私とA君は、社長のおごりで北新地のクラブに連れて行ってもらったみたいなもんで、とってもラッキーと思いました。
大声は許します。