NHKBSプレミアムで映画を見ることが多い。
タダで見てるわけじゃないけど、タダで見てるような気がしてうれしい。
DVDを買うほどじゃないけど、タダなら見よう、という感じです。
で、見る映画の幅が一気に増えました。
『皆殺しのなんとか』というようなの以外は見ます。
見てよかったと思うのは少ない。
途中でやめるのも多い。
早送りで見ることも多い。
『十戒』も、見る気のない映画だったけど、タダだと思って早送りで見てしまった。
まず、色のどぎつさに「オエッ!」となった。
女性の服なんか、古代エジプトにこんな色あったんか?と思いました。
素材も、「ナイロン!」という感じです。
いや、ひょっとすると発掘調査の結果に基づいて、古代繊維と古代染料で忠実に再現してあるのかもしれん。
もちろん、出演女性は、古代エジプト人女性を連れてくるわけに行かないので、一目でわかる「ハリウッドのお姉さんたち」です。
あと、「特殊撮影」というんでしょうか、杖が蛇になったり、火柱が立ったり、海が割れたりする場面は、まあ1950年代の映画ですからしかたないけど、見ていて恥ずかしいというか気まずいというか・・・。
『クレオパトラ』と同じような「ハリウッド超大作」で、「莫大な製作費でこんなもの作ってたんだなあ」としみじみしました。
この映画を見た人の評で、「聖書の勉強になる」というのがありましたが、アメリカやイギリスでの評の中には、「聖書に対する冒とくである」というのがありました。
たぶん、大多数のアメリカ人イギリス人にとっても、聖書の勉強になってると思いますが。
この映画を見て、小学生のころ父が買ってくれた『神様と共に』という本を思い出しました。
「旧約聖書物語」という感じの本でした。
信仰心などなかった父が、なぜあんな本を買ったのか。
「一度教会に行こう」と言ってました。
わが人生の七つの謎のうちの一つです。