テレビで、『ニッポン無責任時代』と『ニッポン無責任野郎』を連日でやってたので連日で録画しておいたのを連続で一気に早送りで見ました。
BSで、植木等特集なんでしょうか。
見たかった映画ですが、DVDが高いので、買うほどのもんじゃないと思ってたんです。
見た感想。
①買わなくてよかった。
②見なくてもよかった。
ばかばかしいのは好きなんですが、これは貧乏くさくてお粗末だと思いました。
二本とも、主人公の植木等が、見も知らない誰かとばったり会って、その人の会社にもぐりこんで社員になるとこから始まる。
どちらの会社も株の話が出ますから、上場企業だと思います。
植木等が、200万円が入った自分の預金通帳を見せて自慢するんですが、その200万円は会社のカネで、自分が集金したのを自分の通帳に入れてるというんです。
ネットで、この映画の評を見たら、「そういう細かいところに目くじらを立てず気楽に楽しめない人は気の毒だ」という意見が出てました。
いろんな見方があるもんです。
ばかばかしい映画を気楽に楽しみたいなら、若尾文子の『温泉女医』とか、若尾文子の『東京おにぎり娘』とか、若尾文子の、え〜っと、まあ若尾文子です。
この「無責任シリーズ」の植木等は、単なる無責任男ではなく、人格崩壊者、性格破綻者で、喜劇の主人公ではなく、ホラー映画の主人公にふさわしいです。
監督もそう思ったようで、新聞のテレビ欄を見たら、今日の放映作品は、『日本一のホラー吹き男』です。