若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

朝日新聞書籍広告。

『農で起業する!脱サラ農業のすすめ』

最近、新しく農業を始めようという人や企業が話題になることがあります。

二、三十年前、アメリカの雑誌「TIME」を読んでました。
日本とアメリカはいろいろちがうなあと思うことがありましたが、「農業」もその一つでした。
アメリカの農業」という特集があって、その中でアメリカの農家の主人がこう言ってたんです。

「良い農地の値段が高くなったので、若い人が農業を始めるのが難しい」

それを読んでヘンな気がしました。

「良い農地の値段が高くなる」?
日本で、住宅地や商業地の値段が上がる話はよく聞くけど、農地の値段については聞いたことがない。

「若者が農業を始める」?
農業って「継ぐ」ものではないのか?

アメリカと日本はちがうのだと感じました。
今でもちがうんでしょうな。

「魚沼産コシヒカリ」の値段が高いということは、魚沼の農地の値段も高いということでしょうか。
毎年、住宅地や商業地については、値上がりとか値下がりとか騒がれるけど、農地は関係ないいんでしょうか。

その特集の中で、「数字に強くなければ農業はやっていけない」ということが言われてました。
肥料を何グラムやるのが効率がいいのか、いつ出荷するのが一番儲かるのか、いろんな情報を集め、市場の動きに神経を集中する。

昔からアメリカでは、農業はふつうのビジネスだったんでしょうか。
日本でも、農業がふつうのビジネスだった時代があるんでしょうか。

いや、ビジネスというのが、ヘンなものなのか。
「農で起業する」のがふつうのことなのかヘンなことなのかもよくわからなくなるのであった。