若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

永田議員謝罪会見

こういうのを見るたびに、人類には軽挙妄動派と熟慮慎重派があるという思いを強くする。軽挙妄動派が悪くて熟慮慎重派が良いというのではない。熟慮慎重派の悪党のほうが多いだろう。
軽挙妄動派はハデだ。白昼衆人環視の元、スッテーン!とこける。
マスコミは軽挙妄動派が好きだ。

荒川静香さんも軽挙妄動派の代表だ。
氷の上ではねたり飛んだりくるくる回ったりするのでマスコミが飛びつく。
熟慮慎重派の合言葉は「転ばぬ先の杖」だ。
荒川さんが杖をついてリンクに現れたら、熟慮慎重派は、若いのに感心だと思うが、マスコミは取り上げない。

フィギュアスケートは、私のように能や地唄舞の美に感動する者には理解できない世界だ。日本の美意識からすれば、基本は「すり足」である。
舞踊ばかりでなく相撲でもそうだ。「すり足」と「股割り」が基本だ。
氷の上でしっかり股を割って腰を落としすり足ですべる姿の美しさを西洋人に理解させなければダメだ。
何の話か。
永田議員だ。

なぜ人間は軽挙妄動するのか。
世間知らずのアホが軽挙妄動するのだ、というならわかりやすい話だ。永田さんは東大から大蔵省だ。世間知らずのアホではない。
と思います。
永田さんをよく知らないので、世間知らずのアホではないと断定するのは差し控えたい。
私は熟慮慎重派です。

この人おかしいと思ったのは、武部さんに向かって「カネで魂を売った」と言ったときだ。口から出まかせを言っているとすぐわかる。「魂」なんてふつう口にできる言葉ではない。
言われた武部さんもキョトンしていた。
「魂?そんなもんあったかな」と胸に手を当てて困惑の表情を浮かべて焦っていた。

ついこの間まで日本を代表する軽挙妄動派のスターは武部さんだった。
ホリエモンをかついではしゃぎまわった姿を天下にさらして、軽挙妄動親分小泉さんと共に恥ずかしい思いをしていた。

それが一夜明けるや、武部小泉ペアに匹敵すると言うか勝るとも劣らぬと言うかはるかにしのぐ軽挙妄動ペア永田前原組が彗星のように登場した。
ショートプログラムでの劣勢をフリーで一挙に逆転だ。
軽挙妄動オリンピックなら金メダル間違いなし。
銀メダルコレクターと言われてきた武部小泉組は、今回惜しくもメダルに手が届かなかった。

よほどくやしいのか、テレビで見る武部さんはなんだか浮かない表情だ。