若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

欠場余波

昨日は変な天気だった。
照ってたかと思うと、出棺のときは吹雪になった。若草山も、いつものことながら荒れ模様だったようだ。

葬式から帰ると、顔を見るなり家内が、「あのねー」と、何か重大事件でもあったかのような感じで話し出した。さては、私のライブが中止と聞いてファンが騒ぎ出し、「鹿之助コール」が沸きあがり、ついには暴動状態となって奈良県警機動隊が出動という事態に発展したか、今から駆けつけて、若草山の垂訓、頂上から群集に、静まれ悔い改めよと呼びかけようかと思ったらそうではなかった。

なんと、東京から妹夫婦が若草山に来ていたのだ。会場で私の姿を探しても見えなかったが、なにせ今日のトリ、寒い会場から離れた、暖房の効いた豪華控え室でゆったりと出番を待っているのだろうと思っていたそうだ。
日ごろ私が、地元ではいかに有名人で大物か吹きまくっているので、妹がそう思い込んだのも無理はない。

いつまで待っても自慢の兄が登場しないので、本部テントの係の人に聞いたら、「身内に不幸があって欠席です」と言われた。
どう伝わったのか、「身内の不幸」になっていたのだが、驚いたのは妹だ。
何しろ、母は92歳だし、母の兄である伯父は94歳で去年の暮れは危なかったし、母の妹、家内の両親など、「不幸適齢期」の身内は多いのである。
焦ってウチに電話してきた。

妹夫婦は夕方うちにやって来た。おわびの印にせめて新しい衣装だけでもと見せたところ、妹の主人が着たいと言い出した。そうでしょう。男なら誰でも一度は着てみたいと思う豪華キンキラキン衣装である。上下一式着込んで写真までとっていた。非常に満足そうであったので、罪滅ぼしにはなったと思う。

他に、三年前CDを買ってくれて記念撮影した小学生の達也君とお母さんも来てくれたそうで申し訳なかった。鹿せんべい飛ばしは予選落ちだったそうだ。
東京から来てくれた若者シカセンさんも5メートルというみじめな結果で、去年に続き決勝進出ならず。荒川のほとりで練習しまくったあげく5メートルとは、よほど鹿せんべい飛ばしの才能がないのであろう。

その他、ライブを楽しみにしていてくださった多数の皆様方に謹んでおわび申し上げます。そんな人がいるかどうか知らんが、一応おわび申し上げておきます。