なぜ見たかというと、私が出演しそこなった番組だからです。
3月の中頃、電話があったんです。
「NHKテレビで、若草山で子供たちが鹿せんべいを投げる番組をやるんですが、出てもらえませんか」
2011年に引退した私ですが、二つ返事でOKしました。
「はなちゃんに見てもらいたい!」
それだけです。
引退後も、イベントに出ませんかという話はあったんですが、断ってました。
しかし、テレビとなると話は別です。
4歳児はなちゃんは、おじいちゃんがテレビに出てる!とわかってくれるはず。
3歳児ゆうちゃんや、2歳児ことちゃんも、なんとなくわかるかもしれない。
11ヶ月児あきらくんや、2ヶ月児しょうちゃんにはムリでしょうが。
NHK奈良のローカル番組だと思いました。
子供たちが鹿せんべいを投げるのを見て、「がんばってね」とか言うくらいだと思ったんです。
ところが、「番組で「鹿せんべいツイスト」を歌ってもらえますか」というじゃありませんか。
それはちょっとね。
というのが、私の自慢の、ステージ用の、エバラ焼肉のたれ黄金風豪華キンキラキン衣装、家内が全部捨ててしまったんです。
引退宣言と同時に、即、ためらいもちゅうちょもなく捨ててしまいました。
私が着るのを泣いて嫌がってましたからね。
ぜ〜んぶ捨ててしまった。
金の唐草模様のジャケットも、紫のスパンコールも、シルクロード伝来正倉院御物風つづれ織りも、結婚披露宴新郎用純白金モールも、きれいさっぱり捨ててしまった。
衣装なしで歌うのは間が抜けてます。
私は、歌唱力で勝負するタイプじゃないんです。
ルックス勝負のいわゆるビジュアル系です。
私の、若草山でのライブを見て、悪口を言う人はいると思います。
「若草鹿之助は歌はイマイチ。単に顔とスタイルがいいだけだ」
もっとひどい人になると、「鹿之助は歌はヘタ。顔とスタイルと頭がいいだけでいい気になるな」てなことを言う人もあると思います。
なんと言われても事実だからしかたがない。
反論する気はないです。
で、事情を話して衣装がないから歌うのは無理だと言ったら、NHKの衣装を貸しますと言うんです。
「演歌系、マジシャン系のキンキラキン衣装ですよ」と念を押したら、すでに私のライブ画像を見て承知の上とのこと。
おお!
NHKのキンキラキン衣装!
いいんじゃないでしょうか。
貸してくれるなら歌いますよ。
後日打ち合わせに行きますとのことで、待ってたら、若者が二人やってきた。
教育テレビの「天才テレビくん」というので驚きました。
説明を聞いても番組内容はよくわからなかったけど、とにかく子供たちが鹿せんべいを投げてるとこに出て行って、「鹿せんべいツイスト」を勝手に歌って、「ヘンなおじさんだなあ」という感じでおしまいとのことでした。
そんなんでいいいのかなあと思いながら、服と靴のサイズを聞かれて、全身写真も撮りました。
1週間後くらいにまた電話がかかって、あの企画はボツになりましたとのことでした。
若者のアイデアが通らなかったようです。
で、今日、「天才テレビくん。鹿せんべいを飛ばそう」を見たんですが、たしかに私の出番は無しでよかったと思いました。
残念といえば残念ですが、2週間ほどは楽しませてもらいました。
↓今日は、あきらくんとしょうちゃんの初節句。
しょうちゃんに襲いかかるあきらくん。
いつもゆうちゃんに襲われる一方のあきらくんなんですが。(-_-;)