若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

鹿せんべい飛ばし大会衣装選び

いよいよ3月20日、「若草山山開き記念鹿せんべい飛ばし大会」(長い)が近づいた。

年に一度、この、単なる知的なイケメンナイスミドルに過ぎない私が、大胆かつ華麗に変身、歌って踊れるエンタテイナー若草鹿之助として、若草山野外特設ステージで大観衆を前に晴れ姿を披露する日だ。

野外特設ステージは、初体験の三年前はトラックの荷台であったが、経費節減ということで、二年前からは地べたに布を敷いただけというチープシックな雰囲気あふれるものになっている。

ヤマハの発表会でギターを弾くときは、緊張のあまり悪夢にうなされたり、当日手足が震えたりするのであるが、若草山野外特設ステージで歌って踊るのは平気だ。
若草山山開き記念鹿せんべい飛ばし大会」をなめているのであろうか。
そんなつもりはないが。

練習もしないが、衣装には気を使う。
私といっしょに出る、「ファイブローズ」というグループは実力派なので、衣装には力を入れていないようだ。
私は、どちらかと言うと歌唱力で勝負する方ではなく、ルックス勝負のビジュアル系なのでそうは行かない。

この二年、純白金モールのタイガース・テンプターズ系というか、ジュリー・ショーケン系というか、玉姫殿新郎系という感じの衣装だったので、このあたりでイメージチェンジしたいところだ。
去年買った、エバラ焼肉のタレ黄金風襟、濃紺ベルベットキンキラキン唐草ジャケット、東京ぼん太系衣装にしようかと迷う。

ジュリーから東京ぼん太となると、かなり大胆なイメージチェンジだが、若い人には何のことかわからんであろう。
とりあえず着てみて、家内にアドバイスを求めたが、家内は冷たく一瞥、無言である。

家内は「今年はゼッタイ見に行かない」と言っている。
私が野外特設ステージで熱演している姿を見ると、こんな人と結婚したのかと情けなくなると言うのだ。

私の妹は、「見に行きたい!」と言ってくれる。
そういえば、Kさんがウクレレライブをされたときも、奥さんは来ず、妹さんが来ていた。
妹の方があわれを感じる心が深いのであろうか。
(Kさんについては、「今日はラッキー!」2003年3月13日、「ビン・ラディンの正体は?」をご参照ください)

家内に見放されて、私は一人鏡の前に立った。
ジュリーか東京ぼん太か悩むところである。