若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

金魚すくい選手権不正問題について

朝日新聞朝刊で、郡山市の「全国金魚すくい選手権大会」での不正問題について取り上げていた。
単に「金魚すくい」の問題ではなく、広くアマチュアスポーツ全般の根幹に関わる問題として、朝日新聞の総力を挙げてキャンペーンを続けていくようである。

不正を行った会社員は、過去二回個人優勝しているが、今年は、他の二人の上位入賞経験者とチームを組んで、団体優勝を狙ったようで、このチームは関係者の間で「ドリームチーム」と呼ばれて、上位入賞が確実視されていたという。
この会社員は今回の不正は認めたものの、前回の個人記録の抹消には強く抵抗したということである。

あほか。

私は、関係者には申し訳ないが、この「金魚すくい選手権」が嫌いである。
バカバカしいことは大好きであるが、「金魚すくい選手権」はバカバカしくない。
金魚すくいというのは、小さな子供が、ポイを水に入れたとたん破れてべそをかいているというようなのが本来の姿であって、大の大人が目の色を変えて金魚を追いかけるなどというのはあさましいというほかない。
まして取った数を競うなど、日本の金魚文化を破壊する暴挙、愚挙である。

古来日本には競技などというものはない。
相撲も、蹴鞠、流鏑馬も、すべて神事である。
神様に奉納するものであり、神様のご機嫌を伺うものである。

鹿せんべい飛ばし大会」について、その由来を若草鹿之助商店古代事業部にその由来を尋ねた。

鹿せんべい飛ばし大会」の原型は、聖武天皇の時代にさかのぼる。
天平年間に日本を襲った疫病から人々を守っていただきたいと、聖武天皇光明皇后が文武百官を引き連れて春日大社に参詣された。
そのとき若草山春日神鹿に乾飯を与えられた。

疫病が去った後、お礼として若草山の鹿たちに朝廷から乾飯が下されることになった。
鹿せんべい飛ばし大会」は、もともとこのように天皇皇后が親しく執り行う行事であったのだ。
だから、私の「鹿せんべいツイスト」も、バカにされているが、世が世であれば万葉集に収められるような歌なのである。

万葉集巻三

鹿せんべいツイスト
若草鹿之助朝臣
聖武天皇若草山に御幸された時ふもとで遊ぶ春日神鹿を詠んだ歌

奈良の名物・・・」

なかなか立派なものではないか。