若草山観光振興会から電話。
土曜日にリハーサルをするそうだ。
前日にリハーサルなんて初めてのことだ。
「鹿せんべい飛ばし大会」も有料化したことだし、力が入っているようだ。
こっちはカネをもらうわけではなく、力を入れる必要がないので気楽なものだ。
大体、私にリハーサルは不要なのだ。
毎年の、当日リハーサルもいらないくらいだ。
カラオケもせず、年に一度若草山で歌うだけの私がリハーサルしたって仕方がない。出たとこ勝負だ。
出演料をもらっているわけではないし、私目当ての客がいるわけでもない。
「鹿せんべい飛ばし大会」に来てみたら、ヘンなおじさんが歌ってた、というだけのことだ。
それでも、「リハーサルはいらない」というのも悪いから、一応行くと返事した。
雨さえ降らなければよろしい。
朝刊の読書欄。
『ピーテル・ブリューゲル』
「フランドルの農民画家」という定説を覆す研究らしいが、中味よりも著者に興味をひかれた。
この本の著者は、国立西洋美術館学芸課長、幸福輝さんだ。
「幸福輝」!「こうふくあきら」さん。
幸福さんは、表札を何度も盗まれているそうだ。
受験生、結婚を控えたカップル、破産寸前の人、破産した人などが、「幸福」と書かれた表札を盗みに来る。
百回以上盗まれた。
そのたびに、釘を打ったり、強力接着剤で貼り付けたり、色々工夫してきた。
何をしても盗まれるので、ついにあきらめて表札を出さないことにした。
盗みにきた人が「幸福」の表札がないのに気づいてインターフォンを鳴らした。
「ピンポーン」
「はい、降伏です」
「えーかげんにしなさい!」
「ほんとにネッ!」
本の広告。
伊藤忠を甦らせた熱き経営トップ、丹羽宇一郎著
『人は仕事で磨かれる』
若草鹿之助著『人は仕事で擦り減る』とあわせてお読みいただきたい。
イギリスのことわざ。
「世の中は『と石』のようなものだ。そこで磨き上げられるか擦り減るかはあなた次第だ」
う〜ん、磨き上げられるということは、擦り減るという事ではないのか。
「と石」を使った事がないのでよくわかりませんが。