若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

敵対的買収

ライブドア」が「ニッポン放送」の株を買い集めているのが話題になっている。
上場企業の株は、誰がいくら買ってもいいものだと思っていた。
「乗っ取り」であろうがなんであろうが、カネをたくさん持っていて買い集めた方が勝ちだと思っていたが、そうではないのだろうか。
私は、近いうちにどこかの会社を買収するつもりはないので、どうでもいいけど。

ウチの取引先のA社は、日本の某大企業の子会社だった。
その大企業の業績が悪くなって、A社はアメリカの大企業B社に売り飛ばされ、B社の子会社になった。それから二年ほどして、そのアメリカの大企業B社が、もっと大きなアメリカのC社に買収されて、A社はC社の子会社になった。それから何年かして、C社がイギリスの世界的大企業D社に買収されたので、A社は現在D社の子会社である。
イギリスから、年四回ビデオが送られて来るそうだ。
社長がビデオでA社の社員に、「しっかり稼げ!」と演説するそうである。

何年か前、ある外資系企業の人と会った。
その企業の名前を知らなかったのだが、その人はA4くらいの紙を出して説明を始めた。複雑な「系統図」みたいなのが書いてあった。
もともとはスイスの会社で、フランスの会社に買われて、そのフランスの会社がドイツの会社に・・・。
「株式会社」というのは、そういうものだと思いますが。

私の最初の「株式体験」は中学生の時だ。
当時、我家に「○○土地建物株式会社」という会社から、祖父あての封書が時々届いた。
祖父は昭和16年に亡くなっている。

母に聞くと、祖父がその会社の株を持っていたのだ。
配当金かなにかを取りに来いと言う通知だった。
500円だったと思う。
母は、株券もないし行くつもりはないという。
「ボクが行ったらボクにくれる?」と聞いたら、いいよと言うので、私は学校帰りに張り切ってその会社に行った。

市電を乗り継いで、大阪港の近くまで行った。
「○○土地建物株式会社」は、非常に古い小さな建物だった。
中は暗くて、おじいさんばかりいるように思えた。
事務所の人たちがいっせいに私を見た。
突然中学生がやってきたので驚いたのだろう。

私が、ウチにきた封書を出すと、おじいさんの内の一人が、分厚い名簿みたいなのを持ってきて、何か確認していた。
そして、500円くれた。
私は株でいい目をした事があるのだ。