3月12日は東大寺「修二会」のクライマックスである。二月堂に大きなたいまつが登場し、その火の粉を浴びたいという物好きな人が殺到する。
朝日新聞で連日取り上げているが、先日の記事には驚いた。おこもりをする僧、「練行衆」11人は、毎年年末に発表される。私は、数多くの中から選ばれるエリートだと思っていた。
ところがである。「11人の練行衆の人繰りも厳しい。東大寺の僧は約20人。長老ら事実上の卒業組を除くと15人弱しか残らない」
えーっ!!
東大寺のお坊さんって、20人!?信じられん。考えたこともなかったけど。
100人以上いてもいいような気がする。
東大寺には檀家がないので、収入は拝観料くらいで、建物の修繕費用もかかるし、予算的にも僧侶を増やすのは難しい、などと世知辛いことが書いてある。
20人で掃除とかできるのか。
「職員」が多いのかな。
「修二会」で、現職の大臣たちの名前が読み上げられることもはじめて知った。「国家安泰」を祈願する行ということであるから、当然と言えば当然だ。日照が続くと祈り、疫病がはやると祈り、蒙古が攻めてくると祈ったのだから、昔の東大寺は、国土建設省兼厚生労働省兼防衛庁兼文部科学省みたいなものだったのだろう。
それだけの仕事を20人ではきついと思う。
いや、大仏様と仁王様がいるから大丈夫だ!(^o^)/