若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

1927年以来毎晩

最近新聞で知った『ヨーロッパの100年』という本を読んでます。

ヘールト・マックというオランダ人が、「ヨーロッパの20世紀を旅しよう」という感じで書いた本です。

第一次世界大戦が出てくる。
ベルギーのイーペルという町の近郊では、1914年8月に戦争がはじまってから11月までに10万人が戦死、その後の戦死者は40万人だそうです。
(ここの激戦で命拾いをした数少ないドイツ兵の中に、アドルフ・ヒトラーがいたということです)

ヨーロッパのいたるところに、こういう町があるんでしょう。
日本で大規模な戦闘というと沖縄ですか。

アメリカ軍との「新宿の戦い」とか中国軍との「京都先斗町の戦い」というのがなく、「沖縄戦」には触れたくないという感じなので、日本で地名の付いた戦いというといまだに「関ヶ原の戦い」が一番有名です。
まあ、触れたくないというより忘れっぽいんでしょうか。

この本の著者が1999年にイーペルを訪ねてます。
そこでは1927年以来毎晩、第一次大戦の死者五万数千名の名を刻んだ慰霊門の前で、自警団員によるラッパの演奏が行われているそうです。
警察が交通を遮断して、軍隊ラッパみたいなのを吹くようです。

1927年以来毎晩!?!?

著者が訪れたとき、聴衆は十人ほどだったそうですが。
ヴェルダンの納骨堂でも毎晩ミサが行われていたが、月に一度になった、もう十年もすれば第一次世界大戦も歴史になるだろうと書いています。

日本人とアチラの人のちがいなのか、キリスト教と仏教、神道のちがいなのか。
あるいは、たとえば東京大空襲の犠牲者のために毎日祈りをささげてる寺とか教会とかあるんでしょうか。

読みだしたところですが、「1927年以来毎晩」というところで頭が混乱してしまいました。