「デッドマン」といえば、「死んだ人」のことだと思いますよね。
今日、近鉄電車で、運転席をぼーっと見てたら、「デッドマン装置設置車」というステッカーが目に入った。
運転席の、スピードメーターなんかがある場所に表示してありました。
「デッドマン」!
エンギでもない。
電車に「死んだ人装置」とは?
う〜ん、この場合、「デッドマン」というのは、「死んだ人」のことではないのかもしれない。
帰ってからインターネットで調べてみました。
やっぱり「死んだ人」のことでした。
運転手が、運転中に意識不明になったり死んだりしたときブレーキがかかるという装置でした。
「運転棒」を握ってる運転手が、棒を放すと自動的にブレーキがかかるようになってるんですね。
ウイキペディアの解説によれば、死んでも棒を放さなければ、ブレーキはかからない。
死んでもラッパを放しませんでした、というのはえらいけど、ブレーキは放す方がえらい。
古い話を引っ張りだして恐縮である。
まあ、それにしても、「デッドマン」という名前はちょっとひっかかりますね。
英語で調べてみました。
1918年、ニューヨークで、死者102人という、アメリカ鉄道史上最悪の事故が起こってるんですね。
運転手が失神したとか、死んだとかいうのじゃなく、いろんな悪条件が重なった結果起こった事故だったけど、これをきっかけに、「自動停止装置」の必要性が叫ばれ、導入がすすんだようです。
「電車」以前の「蒸気機関車」の場合は、「運転手」と「石炭係」が乗務してたので、「運転手」が倒れても、まあだいじょうぶだった。
電車になってから必要とされた装置のようでした。
最近では、2010年に、ニューヨーク地下鉄の運転手が心臓マヒで死んだとき、この装置のおかげで事なきを得たようです。
アメリカで「デッドマン装置」が役に立ったのは、1927年、1940年、2010年の3回だそうです。
以上、「デッドマン装置」についての報告でした。
と、書いてから、「デッドマン装置」について以前書いたことがあったような気がしてきました。
ありました。
2009年4月21日に書いてました。(-_-;)
読者のみなさんはおぼえてますか?