若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

人情

朝日新聞読者投書欄。

大事故があったJR西日本宝塚線の利用者の投書。
「事故の後猛スピードでぶっ飛ばすことはなくなった。しかし、今のダイヤでは駅での乗換えが忙しくて困る」

電車が猛スピードでぶっ飛ばさなくなったかわり、客が猛スピードでホームを走らなければならないというのだ。
「こういうところにJRの体質が現れている」

やっぱり今までどおり客のかわりに電車が猛スピードでぶっ飛ばせと言うのかと思ったが、ちがうようだ。
乗り換えに余裕のあるダイヤにしてほしいというんですね。
「早くつきたいと思うのは人情ではないでしょうか」

あの事故の後、JR西日本の体質が批判にさらされた。
「スピード優先の結果ではないか」という批判に対して、会社側の答は「スピードアップがお客様の要求だと考えてきた」というものであった。
「人情」がわかっていたのだ。

「早くつきたいのが人情」ならあまりえらそうなことは言えない。
早くつきたい人はJR西日本と手に手を取ってスピードアップに取り組まなければならない。

そんなに急いでどこへ行くと冷やかしたくなるのも人情ではないでしょうか。

四月にJR西日本を利用して尼崎に行った。
そのときの電車の車内放送が行きも帰りもまったく聞こえなかった。
近鉄では車内放送が聞こえないなどということはない。
JR西日本のホームページにメールを書いた。
いまだに返事がない。

以前近鉄に車掌の車内巡回についてメールを書いたときはすぐに返事が来た。
こういうところにJR西日本の体質が現れている。
早くつきたいのも人情か知らんが、メールに返事がほしいと思うのも人情ではないでしょうか。