若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

闘牛コースター

近鉄電車の車内広告。

志摩スペイン村・パルケエスパーニャ」が開場十周年を迎えたそうだ。
それを記念して新しいジェットコースターが登場する。

「闘牛コースター」

写真を見ると、先頭車両が牛の頭になっているだけだ。
「闘牛コースター」と言うより「牛頭コースター」だ。

これでいいのか?

しかも、牛と言っても、「スペインの猛牛!」という感じではない。
ツノが金色で、一見「インカの秘宝」という感じだ。

これでいインカ?

「私に赤を見せないで」と書いてある。
牛だからか?
乗り物は、ふつうは、赤で止まるものだ。
このコースターは、赤で突っ走ると言うのだ。

これではアカん!

パルケエスパーニャは、以前からコースターを売り物にしている。
何年か前、コースターから降りた岩下志摩さんが、「もう乗らへんで!」と言うコマーシャルで、岩下さんにそんなこと言わした、と話題になった。

早まったではないか!
このウシ型コースターから降りた岩下志摩さんに
「ンも〜〜〜!乗らへんで!」と言わしたかったと思うのは私一人ではあるまい。

このコースターの名前が「マタドール」だと言う。
おかしいではないか。
マタドールは闘牛士だ。
牛か!?
闘牛士か!?
どっちやねん!

「マタドールにまた乗〜る!」と言わせたいのか?
「ンも〜〜〜!乗らへんで!」と言わせたいのか?
どっちやねん!

これでいいのかと思ってパルケエスパーニャに問い合わせて驚いた。

なんと、この、牛頭型コースターに客が乗るのではないのだ。
客はジェットコースターの線路に立っているのだ。
そこへ、この「牛頭型コースター」が恐ろしいスピードで爆音を立ててつっこんでくるのだ!
それをひらりとかわすスリルを味わってもらおうと言うのだ。
これぞまさしく「闘牛コースター」だ!
今はやりの、「観客参加型アトラクション」だ。

本家スペインでは大変な人気だと言う。
三年前に登場して以来、死者1800人、重軽傷5万人ということだが、ますます人気を集めているそうだ。

パルケエスパーニャでは先日観光業者などを招いて体験会を開いた。
そのときのインタビューが掲載されている。

「猛牛が来た!という感じで、もうぎゅうっとしがみついてました」
「なるほどネ。まだ震えてますね」
「牛だけにブルブル」
「え〜かげんにしなさい!」
「ほんとにネッ!」