若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

縄張り

「縄張り」と聞いて、「縄張り争い」を思い浮かべるのは人間のあさましさだと今西錦司さんがどこかで書いていた。

動物の世界では、「争い」を避けるために「縄張り」があるというのだ。
そうなのか。
動物達は、「ここは誰かの縄張りだ」と思ったら、「よっしゃ!取ってやろう!」などとは思わず、「失礼しました」と、遠慮するようにできているのか。

朝の駅前で、いろんな候補者が入り乱れてうるさい。
毎週ここで見かけるTさんも、今朝ばかりは「ワン・オブ・ゼム」である。
選挙運動だからしかたがない。

とは言うものの、私は、「ここはTさんの縄張りだ!」と思ってしまう。
他の候補者達に、猛烈に反発を感じる。

何しろ、県会議員のTさんは、「この十年、毎週一度、早朝よりこの駅頭で、皆様方に朝の御あいさつをさせていただいてまいりました」のだ。(本人談。鹿之助認証)

○○党のAさん、××党のBさん、無所属のCさんなどに言いたい。

「なんだなんだキミたち!選挙前だけ!Tさんにことわって演説してるんか?あっち行け!しっし!」

他の候補者達の殴り込みを受けて、Tさんが孤軍奮闘という感じだ。
助っ人として飛び出したくなる。

「おんどりゃーどこの組のもんじゃ!?このシマは誰にも渡さへんで!」

完全にTさんの支持者、それも熱烈な支持者になっている自分に気づいて驚く。
これほど単純な人間だったとは。(-_-;)
自分に腹がたってくる。

ホームで、遊園地「パルケエスパーニャ」のポスターが目に入った。
金髪の女の子がにっこり笑っている。

不思議の国のアリス

なんでやねん。
キミは、ディズニーランドとちがうんか!?
なんで「パルケエスパーニャ」まで進出してくるのじゃ。

とっとと帰れ!

アリスにやつあたりだ。
今朝の私は、縄張り問題に神経質である。