朝のNHKテレビ、「まちかど情報室」。
ちょっと面白い商売を紹介する番組である。
毎日毎日よく見つけてくるものだと感心する。
なるほど!うまいところに目をつけたな〜と感心したり、よくもこんなヘンなことを思いついたものだとあきれたりしながら見ている。
ふつうにしていては売れない世の中なのだとつくづく思う。
うまいところに目をつけるかヘンなことを思いつかないと売れない。
うまいとヘンはどうちがうか。
紙一重の差か。
売れればうまいことで売れなければヘンなことだということだろう。
今朝は、「食品ソムリエ」。
いろんな食料品の「ソムリエ」が販売の第一線に登場しているそうだ。
ワインを飲まないのでソムリエについてもよく知らない。
以前、友達に「ワインバー」(?)に連れて行かれて、ソムリエかなんか知らんが店の人がごちゃごちゃ言ってうるさかった記憶がある程度だ。
「酢」のソムリエが紹介されていた。
最近「酢」を飲むのがはやっているらしい。
美容と健康にいいのだろう。
酢の専門店で「酢のソムリエ」は、酢と牛乳を混ぜたり、酢をパンにかけたりして客にすすめていた。
非常にたくさんの酢がある。
小さなおしゃれな容器が無数にならんでいる。
原料や製法がちがうらしい。
世の中にこれほどいろんな酢があるとは驚きだ。
客は若い女性と中年の女性が多い。
おばあさんがやってきて、ふつうのミツカン酢がほしいと言った。
ソムリエが探していたがなかった。
「見つかんない」
「えーかげんにしなさいっ!」
「雑穀ソムリエ」も紹介された。
最近、雑穀を食べるのがはやっているらしい。
美容と健康にいいのだろう。
店頭に、ひえ、きび、あわ、麦などが薬ビンのようなものに入れてならべてある。
麦でもかわった麦だ。
「雑穀ソムリエ」は白衣を着て薬剤師のようである。
客の要望にこたえて雑穀を調合していく。
種類によって肌にいいとか便秘にいいとか効果がちがうようだ。
中年の女性が雑穀ソムリエに相談していた。
「冷え性なんですけど何を食べたらいいんでしょうか」
「ひえです」
「ひえ〜〜!」
「え〜かげんにしなさい!」
注:雑穀ソムリエの人が「冷え性にはひえがいい」と言ったのは本当です。