地域新聞でいろんな店の紹介をしている。
カフェ○○
「フードもミュージックもボリューム大!」
フードはともかく、「ミュージックも」というのは何かの間違いだろうと思った。
しかし、間違いではなかった。
店に入ると、「LAのラジオ」が大音量でガンガン鳴っているそうだ。
こういう記事を見て、この店に行きたくなる人がうらやましい。
フードのボリュームも並みではなく、他の店の倍。
どうぞ挑戦してみてください、と書いてある。
こういう記事を見て、この店に行きたくなる人がうらやましい。
アメリカ人の食べる量は想像を絶するらしい。
アメリカに行った人が、レストランでアメリカ人が食べているステーキの大きさに驚いたが、デザートのアイスクリームのボリュームにはあきれたと言っていた。
これも昔アメリカに行った人の話。
あるアイスクリームショップに、超特大果物満載アイスクリームがある。
いくらアメリカ人でもこれを注文するような勇気ある人は少ない。
たまに注文する人があると、店内にサイレンが鳴り響く。
サイレンが鳴り響く中、店員がお盆に載せて高々と見せびらかすようにして運ぶ。
まっすぐ注文した人のところへは行かない。
他の店員達を引き連れて行列になってテーブルの間を練り歩く。
客達の注目を十分にひきつけておいて、注文した人のテーブルにたどり着く。
アイスクリームを置くと、店員達は注文したジェニファーさん(仮名)を取り囲み彼女を指差して声を合わせて叫ぶ。
「お前はブタだ!お前はブタだ!お前はブタだ!」
客達の間から拍手が沸き起こる。
アメリカらしい話だと思う。
うれしそうにアイスクリームを運ぶ店員が、ブッシュ大統領でもおかしくない。
クリントンでもレーガンでも似合いそうだ。
小泉さんではだめだ。
森さん、小渕さん、竹下さん。
ますますだめだ。
やはり日本はだめだ。
超特大果物満載アイスクリームを注文する客としてはどうか?
日本人はだめだ。誰一人似合わない。
日本人は全くだめだ。
似合うのは、金正日将軍だろう。
偉大な金正日将軍が超特大果物満載アイスクリームを注文する。
「喜び組み」の美女達がアイスクリームを運んで行って将軍を取り囲み、声を合わせて
「お前はブタだ!お前はブタだ!お前はブタだ!」と叫ぶ。
うれしそうに笑いながら拍手する将軍。
似合います。