若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

バレエ「シンデレラ」

関西バレエのピックアップメンバーによる公演を、娘二人と見る。

娘二人と、というのは久しぶりですね。
二十数年前、遊園地につれて行って以来ではなかろうか。

まあ、しみじみするほどのことではないですが。
二十数年後、娘たちに手を引いてもらったら、しみじみするかもしれない。
いや、しみじみするのは娘たちの方かな。
いや、手なんか引いてもらいたくないわ。

何の話か。
「シンデレラ」だ。

「シンデレラ」は、地味なバレエだと思った。
主役が、女中みたいな格好で踊る。
女中みたいな扱いを受けている気の毒なシンデレラだから仕方がないが、舞台としては、ぱっとしない。

意地悪な継母と姉二人が、ヤンキーのネエチャンみたいな振り付けなのも違和感がある。
「意地悪な踊り」というのは、難しいのだろうか。
やさしさとか悲しさとか喜びを表すのより難しそうだ。

出演者たちのレベルの高さは、バレエ素人の私にもわかったが、なんちゅうか、「ハナ」がないように思えたのであった。

バレエを習ってるような女性客が多かった。
子供も多い。

私の隣は、おばあちゃんに連れられた三歳くらいの女の子だった。
始まると、「魔法使いのおばあさんは、まだ出てこないのかなあ」などと、可愛い声でつぶやいていたが、一幕の半分くらいで寝てしまった。

一年生くらいの女の子が、ランドセルを背負って、お母さんときていた。
この子は、幕間に通路に立って激しく踊っていた。
バレエとモダンダンスとエアロビクスと阿波踊りがいっしょになったような激しい振り付けであった。
一応、サマになってると思った

手を振り足を上げ首を振り髪を振り乱して踊っていた。
狂熱の乱舞!という感じでエンエンと踊る。
見ているほうがしんどくなる。

将来のプリマを夢見ているのだろうか。
それにしてはヤケクソ気味で、勉強の憂さ晴らし、という感じが強かった。

この子の踊りが一番印象に残った、というと、日本バレエ協会関西支部から怒られますね。