若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

また会う日まで

年賀状が、まだぽつぽつと届く。

家内の幼馴染のYさんのご主人からの年賀状には驚いた。

Yさんは、数年前からの若年性アルツハイマーが進行して、歩行、食事もままならない状態で、ご主人が介護の日々だと書いてあった。

家内は、何年か前、Yさんがうつ病だという話を聞いて電話したことがある。
電話に出たYさんの生気のない話し方に、そっとしておいた方がいいのだろうと思い、年賀状だけのやり取りになっていた。

小学校中学校といっしょに通い、絵手紙の先生をしたりして、元気だったYさんのあまりの様子に、家内は落ち込んでいる。

母の女学校時代の友達、Gさんから封書が届いた。
Gさんは、私が子供のころから知っている母の仲良しグループの人ではない。
いつのころからか、年賀状のやり取りをするようになっていたようだ。
母の認知症が進んでからは、家内が年賀や暑中見舞いのお相手をしていた。

母の死を知らせたので、お悔やみの手紙をくださったのだ。
94歳とは思えない、しっかりした達筆だ。

一度見舞いたいと思いながら、足が不自由なので、果たせないままの別れになってしまったと悲しんでおられる。

「購買部で大変お世話になったのです」と書いてある。
なんのことだろうか。

手紙の最後はこう締めくくられていた。

「私もそのうち追いかけて参ります。そのときは久々に昔話に華を咲かせます。その日を楽しみにして居ります」

94歳になるGさんの、偽りのない気持ちだろう。
死ぬのも悪くないか、と思わせられる文章ですね。