「達筆」というと、「読みにくい」と思うのはおかしいでしょうね。
子供のころ、母宛に来るはがきが読めませんでした。
「続け字」で書いてある。
読めない。
母がスラスラ読むのが不思議でした。
伯父(母の兄)からくるはがきだけが「楷書」でした。
立派な伯父でしたから、立派な楷書だったと思いますが、私は、「伯父さんは、つづけ字が書けないのかな。情けないな」と思ってました。
今や、私の周囲で、読めないような達筆はいません。
読めないような乱筆ならいます。
今日、達筆の封書が届きました。
母の、女学校時代の一年後輩のMさんです。
長年、母と手紙のやりとりがあったんですが、母がボケてからは、年賀状だけで、家内が代筆してました。
母が死んでからも、Mさんと家内の年賀状の交換が続いてました。
去年、Mさんからの年賀状が来ませんでした。
体調を崩されたのか、亡くなられたのかと心配しつつ、今年も家内は年賀状を出しました。
今年も来ないので、ひょっとすると亡くなられたのかと思ってました。
そのMさんから、達筆の封書が届いたんです。
99歳になられたそうです。
読みにくい達筆です。
読みにくい乱筆じゃありません。
文章も立派なもんです。
去年から体調を崩しておられたそうです。
ウチの年賀状は、去年も今年もはなちゃんの肖像画です。
その肖像画についてMさんのコメント。
「とってもかわいいお孫さんですね。私にはひ孫までいますが、こんな可愛い子は一人もいません」
ヨイショにしても、99歳のヨイショは67歳の私の胸にストレートに響くのであった。
さて、今日は家内が神戸に行ってきました。
リカちゃん人形の家を持って。
先週、リカちゃん人形を持って行って、今週リカちゃんの家を持っていく。
ちびちび小出しにするいじましいおばあちゃんを許してください。
私は、風邪が治りきらないので行きませんでした。
↓その私へのはなちゃんの手紙。
「おばあちゃん(注:おじいちゃんです)
ぐあいよく
なったらわたし
のおうちにきてね。」
99歳の達筆も、4歳の達筆も読みにくい。ヽ(*´∀`)ノ