久しぶりに、『大きな森の小さな家』を読み出したらおもしろくて、続けて『大草原の小さな家』『プラム・クリークの土手で』と読んでます。
アメリカの西部開拓農民の生活を、少女ローラの目から描いたこの物語は、相変わらず楽しいですが、今回初めて、ローラのお父さんって困った男だなあと思いました。
私が年をとって、「おじいちゃん」として読んでるからでしょうか。
大きな森の小さな家で幸せに暮らしてたのに、お父さんは西部に行くと言うんです。
大きな森に人が増えて、野生の動物が減ってきたから。
お父さんは、大自然の中で暮らしたいんですね。
それはいいですが、奥さんと幼い娘三人を連れて、親類もいる大きな森を捨てて、幌馬車であてもなく旅立つというのは、非常に困ったもんだと思いました。
まあ、旅立たないと話が続かんのですが。
千キロ以上の旅ですよ。
カーナビどころか地図もない。
途中の分かれ道でで、「かあさん、右に行こうか左に行こうか」なんて聞くんです。
聞かれても困るでしょ。
やっとこさ住む場所を決めて、大変な苦労をして家を作り井戸を掘り畑を耕し、一年ほどしたら、そこは「インディアン・テリトリー」だから白人は出ていかなければならない。
また千キロ以上の旅をして、今度は落ち着くかと思ったら、イナゴの大発生、猛吹雪、草原の火事とまあむちゃくちゃな話で、またも西部に旅立つ。
これまで読んだときはそうも思わなかったんですが、今回はお父さんに腹が立った。
はなちゃんやことちゃんやゆうちゃんあきらくんを連れて、幌馬車であてもなく旅立つと言われたら私は許しませんね。
あほか!
なに考えとるんじゃ!
それが、フロンティア・スピリットということなんでしょうが、わしゃ許さん。
我が家からは、大草原のローラは出しません。