朝日新聞の記事。
関西テレビの「あるある大辞典」のデータ捏造問題について、スポンサーの花王の社長が、「信頼していたのに裏切られた。遺憾である」と語ったのは遺憾であると思った花王の社員は多いと思う。
花王のような一流企業の社員は、「あるある大辞典」みたいなあほな番組は見ない。
しかし、自社提供だから、どんなあほな番組でも、耐え難きを耐え忍び難きを忍んで見なければならぬ、と思って見ていた愛社精神にあふれる人もいたはずだ。
そして、いくらなんでもこんないいかげんな番組のスポンサーになるのはまずい、と考えていた人もいるだろう。
でっち上げより、そっちを調べる方が面白いと思う。
土曜日は、近所の神社に行った。
この時期になると、毎年バス停に赤いのぼりが立つ。
恵比寿さんのお祭りらしい。
最近開けた住宅街を抜けて歩いていくと、突如「大和の民家と土蔵」が見えてびっくりした。
この数十年の間に、私たちが、この山地の農業地帯に大挙して侵入してきたことにあらためて気づく。
神社は、小さいけれど、「添御縣坐神社(そえみあがたにいますじんじゃ)」という、由緒ある神社である、と看板に書いてある。
本殿は、重要無形文化財である、と看板に書いてあるので、多少ありがたみを感じたが、書いてなければ全然ありがたみを感じないような建物であった。
狭い境内はごった返していた。
ほとんどが、大挙して侵入してきた者達である。
ラジカセの安っぽい音で、「♪商売繁盛で笹持って来い!」と流れていたのは遺憾であった。
笹と豆をもらって帰った。
子供のころ、節分は面白くなかった。
豆をまくのが面白くなかった。
鬼なんかいないのに、「鬼は外!」というのがすっきりしなかった。
妹が張り切っているのが不思議だった。
年の数だけ豆を食べるというのも全然うれしくなかった。
昼から、母のいる施設に行った。
80代の男性Nさんに、神社に行ったことを報告。
Nさんの近くの神社は?と聞いたら、四條畷神社だという。
楠正成、正行で有名だ。
うろ覚えの神社の格を口から出まかせに言ってみる。
「四條畷神社は、官幣大社ですね」
「いや、ちがいま。別格官幣社です」
何度聞いてもはっきり断言する。
ふつう、何度か聞くと怪しくなってくるのに。
帰ってから調べたら、「別格官幣社」だった。
遺憾である。