朝テレビをつけたら「旅番組」をやってました。
旅の男性が、「東京の愛宕神社です」と言うので、ふ~ん、と思って見てました。
石段が映って男性が「すごい石段ですねえ!急ですねえ!」と言うので、ふ~ん、と思って見てました。
次の瞬間、「おお!曲垣平九郎!」と思った。
江戸時代の馬術で有名な人です。
時の将軍家光が愛宕神社の下を通りかかったとき、石段の上の梅の花を見たのだったか香りをかいだのだったか、枝を取ってこいと命じた。
で、家来が石段をよいしょよいしょと登って取りに行ったのでは講談にならない。
どういうわけか神社の急な石段を馬に乗って取りに行けと命じて、曲垣平九郎が馬に乗って取りに行って梅の枝をエリに刺して悠然と降りてきたので家光があっぱれあっぱれ武士の鑑じゃとほめたたえたのでご存知寛永三馬術の一つ曲垣平九郎出世の石段という講談になった。
なんでこんなことを知ってるかというと、私が小学3年生の時講談社版少年講談全集の「曲垣平九郎」を読んだからです。
この本は私が初めて自分で買った本として長く記憶に残ってたけど最近忘れてたのをテレビのおかげで思い出した。
近鉄小坂駅前の「ヒバリヤ書店」で買ったんです。
なぜ買ったのかおぼえてません。
この本の読書感想文を書いて、担任の志水先生が教室で読み上げてくれたのも記憶に残ってます。
私の脳が長く記憶に留めておきたがってるのは「寛永三馬術の一つ曲垣平九郎出世の石段」なのかその感想文を志水先生が教室で読み上げてくれたことなのか、ちょっと考えさせてください。
今の時代、曲垣平九郎でもあるまいと思って調べたら講談社から絵本が出てました。
ウチの孫たちが読むとも思えませんが。
私が読んだのはこれだと思うんですが、この絵はおぼえてません。