朝日新聞。
テニスのことはほとんど知りませんがセリーナ・ウイリアムズは知ってます。
強い人です。
開催中のウインブルドン大会の初戦で負けたという記事。
試合の終盤、勝利を確信したセリーナ・ウイリアムズは両腕を天に向かって突き上げた。
ところが負けちゃった、という記事なんですが、書き方がヘン。
「勝負は下駄をはくまでわからないという鉄則を忘れた報いを受けた。」
セリーナ・ウイリアムズが下駄はくか?
下駄をはき忘れた報いを受けるか?
いや、ちがうか。
セリーナ・ウイリアムズが下駄をはき忘れたわけじゃない。
とにかく、ナイキのテニスシューズをはいてる彼女がこのあと下駄にはきかえるとは思えない。
よほど水虫で困ってたら別ですが。
ややこしいので水虫のことは置いときましょう。
「勝負は下駄をはくまでわからない」という決まり文句をどうしても使いたいなら囲碁、将棋の世界限定でお願いしたい。
「藤井龍王がまさかの逆転負け。勝負は下駄をはくまでわからない」
これなら許せる。
対局を終えてしょんぼりと下駄をはく藤井龍王の羽織袴姿が目に浮かぶ。
セリーナ・ウイリアムズがしょんぼりと下駄をはく羽織袴姿は想像できない。
はくとしたら弁慶の高下駄。
セリーナ・ウイリアムズがキンキラキンの羽織袴で高下駄はいたら迫力おまっせ。
ややこしいのでキンキラキンの羽織袴も弁慶の高下駄も置いときましょう。
昔の話ですが、日本の有力女子スポーツ選手が負けた時、協会のえらい人が「ふんどしを締めなおしてがんばってもらいたい」と言って問題になりましたが、それに匹敵するスキャンダラスな記事だと思う。
(協会のえらい人は森さんではなかったと思います)