ルキノ・ヴィスコンティ監督の『山猫』を見ました。
いつものことながら、テレビで見ても映画を見たと言えるのか、気になりますが。
画面が小さいし、早送りするし、今回みたいに長時間作品だと何度にも分けて見る。
まあ、「見た」ということにしときます。
この監督の作品はいくつか見てますが、なんちゅうか、肌に合わないという感じ。
今回もそのつもりで見たんですが、意外にもよかった。
この作品はイタリア統一運動が背景になっていて、ちょっとややこしい。
「イタリア」といえば「ルネッサンス」で、あとは知らんというのが日本人の大多数だと思います。
私も、「イタリア」と言えば、「ルネッサンス」から一気に「マカロニ」「スパゲッティ」に飛んでしまう方なので、「イタリア統一運動」についてネットで調べたら余計ややこしくなってしまった。
で、「イタリア統一運動」はややこしいのだとあきらめて映画を見ました。
公爵を演じるバート・ランカスターがじつに堂々と立派です。
この公爵の、自らの老いと時代の流れという、あらがうことのできないものの中で感じる諦観みたいなものがうまく描かれてると思いました。
映画の後半、かなり長く舞踏会の場面が続きます。
超豪華絢爛です。
見ていて、舞踏会ってものすごく体力がいるなあと思いました。
見てるだけでつかれました。
私には無理です。
誘わないでください。