若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

世界の僧侶1200人平和願って行進

朝日新聞
17日、東大寺で「奈良千僧法要」が営まれた。

宗派も国籍も異なる1200人以上の僧侶が、般若心経を唱えるなどして世界平和を祈願したそうだ。

般若心経と世界平和の関係は?などと聞くだけ野暮というものである。
般若心経は、なんにでも効くいいお経だ。

「大仏の周りで散華をまく僧侶ら」という写真が出ている。
大仏様は、「わしゃ知らん」という表情を浮かべているように見える。

長年、「散華」というのは、特攻隊などが敵に向かって華々しく死んでいくことだと思っていた。
二十年ほど前、富山の親戚の法事に出た。
お坊さんが参列者に向かってきれいな紙切れをまいて、それが散華だと初めて知った。
ウチが神道だから経験しなかったのだろうか。

そのときの焼香で、驚いたことがある。
焼香順を待っていると、焼香机で誰かが焼香するたびに、チャリンと音がする。
不思議に思って見たら、焼香机に貯金箱のような穴が開いていて、焼香するとき硬貨を入れるのだ。
そういうのは初めてだった。

さて、大仏殿での散華である。

熊本県から観光に来ていた木庭妙子さん(59)は、散華を27枚も拾い、『ご利益がありそう』と笑み」

ご利益とは?
世界平和が、木庭さんに訪れるのか。

散華を一人で27枚も集めていいのか。
一人でも多くの人と分かち合うべきではなかろうか。

この記事だと、木庭さんが、散華の奪い合いで他の人を押しのけ蹴散らして27枚独り占めしてにんまり笑ってるえげつない人のようにとられかねない。
名前を出すべきではないのではなかろうか。

記事は続く。

「その後、大護摩供が営まれ、『世界平和祈願』と書かれた4千本以上の護摩木を炎に投じた」

メラメラと燃え上がる炎!
次々と投げ入れられる木々!

自然破壊、地球温暖化などの文字が目に浮かび、こんなことではだめだっ!世界平和祈願の植林をするべきだ!と叫び出したくなるのは、日ごろ環境問題に打ち込んでいる私の考えすぎかもしれないが、この記事を書いた記者が何も考えてないのも確かだと思う。

「法要を企画した全日本仏教青年会の五條良知理事長は、『世界の平安と人々の幸せをお祈りする』と願文を読み上げた」

大仏様は、「誰に言うとるねん?わしゃ知らん」という表情を浮かべていたとは書いてません。