乗馬クラブで見たポスター。
「ジンガロ」とは、「フランスが生んだ、人と馬が奏でる歓喜の世界」のことである。
知りませんでした。
音楽と照明を工夫した、芸術的サーカスというようなものだろうか。
いろんなことを考えるものですね。
来年、東京で公演する。
一番いい席は、「ギャロップシート」というそうだが、砂が飛んでくることがあるので、ご了承の上お求めください、とのことである。
ポスターの写真がかっこいい。
暗闇の中、ウエディングドレス姿(?)の女性が、白馬にまたがってさっそうと駆けている。
ペガサス!天馬!という感じである。
「空駆ける馬」というのは、人類が古くから思い描いたようで、今年、奈良の博物館で、「天馬(てんま、てんば)」をテーマにした企画展があった。
ギリシャやペルシャ、中国などの、「天馬」をモチーフにした彫刻や絵画などが展示されたていた。
若草鹿之助商店ギリシャ神話事業部によれば、ギリシャ神話に出てくるペガサスは若い雌の馬である。
いつも跳ね回って、ちっともおとなしくしていない。
女の子の元気が良すぎるのを、「おてんば」というのはここから来ているそうだ。
ギリシャ、ローマの文物が、シルクロードを通って日本にも伝わった興味深い例である。
ギリシャの神々が、ペガサスを乗りこなそうとしたが、暴れまわって次々と振り落とす。
乗りこなせる神はいなかった。
けが人、じゃなかった、けが神続出である。
落馬した神々が、くやしさのあまり、最高神ゼウスに、ペガサスを追放するよう訴えた。
「いや、その必要はない」
「なぜです」
「これがホントの、ケガサスじゃ」
「えーかげんにしなさいっ!」
「ほんとにネッ!」