インフルエンザの予防接種に行ってきた。
近くのM医院は満員であった。
75歳から85歳くらいの女性でいっぱいだった。
予防接種に1時間かかった。
仕事をやめて、平日の昼に出歩くことが多くなって、「私は若い」と実感する。
私より年上の人が非常に多いのである。
今日のM医院でも、私は「ヤング」であった。
「私は若い」と実感するのはいいのだが、「トシをとると大変だ」というのも実感する。
M医院の待合室でも実感した。
女性たちがいろいろ話している。
あちこちの病院を掛け持ちで回っている人が多いようだ。
ご主人と仲良く掛け持ちの人も多いようだ。
「おたく、ご主人は?」
「ぐずぐず言うてますわ」
「いっしょやね」
「足痛い、手がしびれる、首が痛い、目がかすむ、頭がふらつく」
「いっしょいっしょ。どこもいっしょやね。ご主人、車、どうしはったん?」
「結局、乗ってます。不便やから」
「不便やもんねえ。うちもまだまだ乗ってもらわんと」
高齢化社会というのは、足が痛くて、手がしびれて、首が痛くて、目がかすんで、頭がふらつく人が車を運転する社会である。
かなり危険な社会のようである。