問題になり始めたころから、何人かの評論家が、「法的にはなんの問題もないことだ」と言ってました。
そうだろうなと思ってました。
少々好き勝手をしてもなんの問題にもならない「国家戦略特区」という仕組みを作ったんだろうなと邪推してました。
我ながら怠慢なことですが、きのうはじめてネットで「国家戦略特区」について調べました。
「国家戦略特区」のホームページがあって、いろいろ出てます。
「国家戦略特区」の「ワーキンググループ」というのがあります。
なんでカタカナ?というような細かい話は置いときましょう。
この「ワーキンググループ」は、関係省庁からヒアリングをしてる。
なんでカタカナ?というような細かい話は置いといて、28年9月16日に、文部科学省と農林水産省の人を呼んで行ったヒアリングが22分というのはちょっとびっくりしました。
短い!
その中で、農林水産省の人が、獣医学部を作るかどうか、そんなもんウチには関係おませんがな、という態度なのもびっくりしました。
農林水産省の人に関係あるのは、家畜の数が減ってるということみたいです。
文部科学省の人は、日本とアメリカの獣医師の数は、人口当たりでは日本の方が多いと言ってます。
これ、おかしくない?
家畜の数で比べるべきでは?
差はもっと大きくなりそうに思います。
藤原審議官という人が、獣医学部の問題は去年政府が決めてるんだから、早くしないとダメだと言ってます。
総理も検討を深めるように言ってますとのことです。
この席で、本間さんというワーキンググループの人が繰り返し言ってるのは、獣医師の需要とか供給とかに関して文部省は心配する必要はないということです。
獣医学部で学んで獣医師になれなくてもそんなことかまわんというんですが、税金を使う以上ちょっとどうかと思います。
ワーキンググループが、いろんな提案を聞く会議があります。
獣医学部については、28年10月17日に京都府と京都産業大学が連名で提案してます。
27年6月5日に、愛媛県と今治市も提案してますが、どういうわけか加計学園の名前はありません。
京都府と京都産業大学の提案書は21ページで、「獣医師の現状、獣医師への新たなニーズ」など、びっしり書いてあります。
愛媛県と今治市は、提案書と添付資料で3ページです。
まあ、不動産広告のチラシみたいな感じです。
提案したときの、ワーキンググループとの会議要旨が出てます。
かかった時間は、今治市がが20分、京都が26分です。
きのう、ウチの自治会の役員会だったんですが、古紙回収問題だけで30分ですよ。
敬老祝い金で10分、懇親バスツアーで1時間。
国家戦略特区ワーキンググループの効率的会議をを見習わんといかん。
なにかというとネットでいろいろ調べるのに、国家戦略特区について調べる気にならなかったのは不思議です。
めんどくさいからでしょうね。
調べたがり屋の私がめんどくさいと思うんだから、「国家戦略特区」のホームページを見てる人はきわめて少ないと思います。