デパートに行きました。
美術画廊をのぞくと、「金」であった。
「カネ」じゃないですよ。
「キン」です。
金と銀専門の工芸家の作品展でした。
キンキラキンであった。
一番高いのは、高さ数十センチの仏像で、4億円でした。
お手頃価格の、2〜300万円の仏像もたくさんありました。
2200万円の龍の置物とか、500万円のライオンとか、3000万円の茶釜とか、いろいろあります。
作者はその道では知られた名人だそうです。
2200万円の龍は上手だと思いました。
上手だと思いましたが、材料代はいくらくらいかなと思いました。
材料代200万円で、名人の技術料2000万?
材料代2000万で、技術料200万?
しかし、金と銀が専門だと、材料を買うのも大変ですね。
今日、画廊にあるだけでも、相当な金額になると思います。
名人、だいじょうぶかな。
キンキラキンに目がくらんで、熱心に見てたら、店員が、金細工を所有する利点をいろいろ説明してくれました。
「男のお孫さんはいませんか?」と聞くので、3人いると答えたら、金の兜をプレゼントしたらいかがですかとすすめられた。
500万円の兜を、ゆうちゃんとあきらくんとしょうちゃんにひとつずつで1500万か。
どうしようかと迷ううち、はなちゃんとことちゃんとみいちゃんがいることに気づいた。
「女の孫も三人いるんだけど」と言ったら、焦って会場を見て、「女のお孫さんには、あの観音菩薩像なんかいかがですか}と言った。
「1800万か・・・男の子と釣り合いが取れないからやめとく」と言って会場を出ようとする私に、「これは、1万8千円ですけど」と、耳かきをすすめるのを振り切って会場を出ました。