とつぜんなんとなく『おおブレネリ』を思い出しました。
好きでもないのになんかしらんけど強く記憶に残ってる歌です。
名曲とも思いませんが記憶に残るということは謎曲なのか。
中学で習ったのか?
NHKの「みんなのうた」とか「歌声喫茶系」のヘンな明るさがあります。
歌いだしが唐突です。
背景説明も状況描写もなくいきなりブレネリさんに、「あなたのおうちはどこ?」と誰かが質問する。
ブレネリさんは「スイスです」と答える。
これはどういう場面であろうか。
私が近所を歩いてて「おうちはどこ?」と聞かれたら「3丁目です」と答える。
人によって「4丁目です」と答える人もあるでしょうし「西千代です」と答える人もある。
県の会議で家はどこか聞かれたら、「奈良市です」とか「大和高田です」「平群です」。
何かの全国大会なら「奈良です」「新潟です」。
国際会議なら「日本です」「スイスです」と答える。
ということはブレネリさんは何かの国際会議にスイス代表として参加してる女性なのか。
それだと次の「きれいな湖水のほとりなのよ」がおかしい。
国際会議で「おうちはどこ?」と聞かれて「スイスです」と答えたら次は「チューリヒです」「ベルンです」となるはずです。
国際会議に出るほどの人がいきなり「スイス」から「きれいな湖水のほとり」に飛ぶのはおかしい。
それに国際会議の席で突然「♪ヤ~ッホ~ホ~トララッラ~」と歌いだすのもおかしい。
議長に「静粛に!」と注意される。
ブレネリさんは国際会議スイス代表ではない。
たぶん彼女はスイスの若い女性でリュックを背負って世界旅行中で、ドイツのユースホステルに滞在してるんですね。
そこで彼女と同じようにリュックを背負って世界旅行してる金髪の青年に声をかけられた。
「ボクはスエーデンから来たんだ。名前はインゲボルム・ホッホコーヘントボロン・ゲリャミニクランベウム。ハンスって呼んでよ」
「私は、ブレネリギウムヘン・グシャネスクチュウ・オッテンドリジウムペーポンよ。ブレネリって呼んでね」
「おおブレネリ!おうちはどこ?」
「スイスよ。きれいな湖水のほとりなのよ」
これだと自然につながります。
場所はドイツのユースホステルに決定。
しかし、次がまたおかしい。
「♪ヤ~ッホ~ホ~トラララ」と突然歌いだすんですが、スイスはヨーデルでしょ。
「きれいな湖水のほとりなのよ。♪レイヨ~レイヨ~レ~イッヒ~。ユ~レイユ~レイホ~」ならわかります。
「♪ヤ~ッホ~」はおかしい。
いや、ヨーデルにもいろいろ流派があるのかもしれない。
「ヤッホ~派」と「ユ~レイ派」があってブレネリさんは「ヤッホ~派」。
これなら納得できる。
『おおブレネリ』の舞台はドイツのユースホステル。
ひとりで世界旅行中のスイスの女性ブレネリさんにスエーデンの青年、本名はややこしい愛称ハンスが声をかけた。
「おおブレネリ、おうちはどこ?」
「スイスよ。きれいな湖水のほとりなの。♪ヤ~ッホ~ホ~トララッラ~・・」
「なにそれ?」
「ヨーデルよ」
「声がよ~出る」
「え~かげんにしなさい!」
「ほんとにねっ!」
若いっていいですねえ。