京都大学数理解析研究所望月新一教授が、現代数学において最も難解と言われた「ABC予想」を証明したとかいう新聞記事を読んでうれしくなりました。
わけのわからんことが好き。
新聞で大きくとりあげられてるけど私に責任ないし喜ぶことでも悲しむことでもなく平静でいられる。
「ふ~ん」とか「ぽよよ~ん」とかいう反応しかできない。
志村けんさんの訃報にショックを受けたのと大ちがいである。
まず「京大数理解析研究所」というのがわからない。
ふつう京都で「かいせき」と言えば懐石料理店を思い浮かべる。
行ったことないとか高いだろうとかむかつくところである。
京大数理解析研究所はむかつかない。
「ABC予想」というのがまた好感持てます。
ABC?知ってるがな!という感じ。
「ABC予想」というのは競馬の予想みたいなもので「AとBとCでどれが一番速いか」予想する。
形から言うと「A」が速そう。
スリムだし足も二本あるし。
BとCは遅いというのが私の「ABC予想」。
京都で懐石料理がからまず「ABC予想」程度を証明したというのは浮世離れしたちょっといい話である。
そう思って望月教授のブログ『新一の「心の一票」』を読んで驚きました。
浮世離れしてない!
ぜんぜんしてない!
望月教授のABCじゃなかった、何たら理論の正式出版を妨害する「海外の数学界のとある勢力」があると告発、厳しく批判してるんです。
教授の理論に「激しい敵意」を抱いている勢力がここ数年インターネット上で教授を誹謗中傷してるそうです。
さびしい。
別世界と思ってた京大数理解析研究所も高級懐石料理店吉兆もあんまりかわらんのか。
と思ってブログを読み進めたら2017年第67回紅白歌合戦の感想が書いてあった。
ピコ太郎を見た望月教授の感想。
「自分の研究の解説の仕方が世界的にこんなに不評なのに、何でこのピコ太郎さんの間抜けな演技が世界的に受けるのだろう」
望月教授がピコ太郎と張り合うレベルの人だと思うとなんだかうれしくなる。
望月教授は、ips細胞の山中教授が紅白歌合戦の審査員になったのは驚きだと書いてます。
それは分野のちがいで仕方ない。
山中教授は巨額の研究費がいるのでPRが必要です。
望月教授は研究費なんかいらない。
紙と鉛筆でいい。
と思います。
あ、消しゴムもいる。
記事を読んだ時、「これは平静でいられる」と思ったけど、やはりさびしがったりうれしがったりあれこれ考えたりしてしまう。
修行不足である。