録画してあった映画を見ました。
サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒチコック監督作品です。
ヒチコック作品は何度も途中で見るのをやめてます。
それをなぜ見る気になったかというと番組紹介で「傑作」と書いてあったからです。
ほんまかいなと思って見る気になりました。
映画が始まると追跡シーンです。
それもよくある追跡で、ビルの屋上を犯人が走って逃げる。
犯人の後を警官が追う。
警官の後から主役で刑事のジェームス・スチュワートが走る。
屋上追跡の定番で、ビルからビルへ次々と飛び移る。
で、定番中の定番、ジェームス・スチュワートが飛び越しそこなってビルの屋上にしがみついて宙ぶらりんになる。
10階建てくらいのビルです。
下を見て絶望的表情を浮かべるジェームス・スチュワート。
ジェームス・スチュワートは絶望的表情を浮かべたけど私は疑問の表情を浮かべた。
下の道路の幅が広い。
飛び越せないと思います。
しかし、飛び越したものはしかたない。
とはいうものの始まって1分くらいで主役が死んでどうする。
ご心配なく。
そうなったら大変だから警官がのこのこ戻ってくるんです。
これもおかしい。
犯人を追って必死のパッチで追いかけて行ったんですよ。
刑事が来ないなあと思って戻るかな。
まあそれはよろしい。
戻るのはいいけど警官はぶら下がったジェームス・スチュワートに向かってちょっと離れたところから手を差しだして叫ぶんです。
「手をのばせ!手をのばせ!」
あのね~。
ジェームス・スチュワートは必死の思いでぶら下がってるんですよ。
絶体絶命なんですよ。
手なんかのばせますかいな。
まあそれもよろしい。
それもよろしいけどどういうわけかその警官がビルから転落するんです。
ジェームス・スチュワートを差し置いてというか出し抜いてというか身代わりにというか。
ぼうぜんとぶら下がるジェームス・スチュワート。
さあどうなると手に汗握って待ってたら画面が変わった。
おしゃれな室内でジェームス・スチュワートがベッピンさん相手に気楽そうにしゃべってる。
その事件の結果高所恐怖症になって刑事をやめたというんです。
ふ~ん、ぶら下がってたのを誰かに助けてもらったんだ。
ひょっとすると犯人かな。
追っかけてきた警官がいなくなったのでおかしいと思って戻ったのかもしれない。
いずれにせよよかったよかったと思ってテレビを消しました。