今日は「七夕」だ。
「たなぼた」ではない。
似ているようだが、ちがう。
「たなぼた」は、棚からぼたっと落ちてくることだ。
「たなばた」は、棚からばたっと落ちてくることではない。
「棚ぼた」とは、予期せぬ突然の幸運が舞い込むことだ。
農家の人が、農協の懸賞に当たって耕運機を手に入れるみたいなものだ。
幸運が舞い込むと言ってもいいし、耕運機が舞い込むと言ってもいい。
幸運が耕運機に乗ってやって来たと言ってもいい。
当たった人の自由だ。
この農家の田んぼが棚田だったら、「これがホントの棚田ぼたです」と言ってもいいが、まあ、言わない方がいいだろう。
何の話か。
「たなぼた」だ。
「棚からぼたっと落ちてくる」のが、なぜ「幸運」につながるのか。
私は、危ないと思う。
「棚ぼた」は、予期せぬ災難に見舞われる意味である方が、納得できる。
「とんだ『棚ぼた』でしたねー」
「いやあ、これからは気をつけるようにします」
このほうが自然だ。
今夜は七夕だ。
「棚ぼた」の意味について皆で考えてみましょう。